ランタンを吊るすスタンドを作ってみました。
私はコールマンのModel229や226という小型のガソリン式ランタンを愛用しているのですが、ツーリングキャンプ中は何時も置き場所に困っていました。
地面に置くのは低すぎるので、いつも仕方なくツーリングテーブルの上に置いていましたが、出来ればもう少し高さが欲しいところ。それにただでさえ小さなテーブルの一部をランタンに占拠されるのは邪魔でしょうがないです。近くに木の切り株とかがあればそこにランタンを置いたりしていましたが、そういう都合の良いところは殆どありません。
▲小さなテーブルの上のランタンは邪魔。それにもう少し高い位置にあった方が良いのに、と思います。
なのでランタンを吊るすスタンドが欲しくなるのですが、アウトドアショップで見かけるものはかなり大型の物ばかり。とてもバイクツーリング等では持ち歩けない収納サイズです。なぜか小型のスタンドというのは売っていないようです。
売っていないなら自分で作るしかありません。
実は前々から自作しよう、と考えてはいました。理想は折り畳みできる三脚タイプで自立するものが出来たらなぁ、と思うものの良いアイディアが湧かず、何時も先送りとなっていたのです。
そこで、今回、地面に刺して立てるというシンプルな方式で作ってみることにしました。キャンプ場のテントサイトは殆どが土の地面。アスファルトやコンクリートのサイトなどまず無いはずです。
地面にスタンドを挿しただけでランタンを支えられるのか?上手く行くかなぁ、という気持ちもありましたが、とりあえず作って試してみることにしました。
コンセプトは、バイクツーリングでも持って行けるようにコンパクトに収納でき、軽い事。
ただ、まだ具体的なイメージは固まっていないので、いつものようにホームセンターをぶらついて何か良いものは無いかをと物色します。
結果、そろえた材料がこれです。
14mm角のアルミ角パイプを1m(3分割にカットしてもらいました)、12mmのアルミの角棒10cmを2本、大型のペグ、マルカンを一つ。
まず、12mmのアルミの角棒は14mm角のアルミパイプを連結するジョイントとして使用します。パイプの内径に合うようにヤスリでゴリゴリと削ります。(結果的に、これが一番面倒な作業でした)
2本のうち一本をペグに括り付けます。今回は、手っ取り早い方法としてタイラップで固定することにしました。
▲ペグやアルミ棒にタイラップを通すための穴を開けて固定します。
もう一本の方は半分(5cm)に切り、パイプに固定します。
▲ジョイント材の固定は、パイプの外から細い穴を開けて、アルミの棒を通し両端を潰して留めるという方法にしました。
スタンドの一番に位置する角パイプには、フック(マルカン)を差し込む穴を開けます。少し斜めになるように開けます。
▲フックの高さを変更できるように、何段か穴をあけておきます。
▲こんな感じに差し込めるように穴を開けます。
続いてランタンを吊るすフック部分です。マルカンを加工して使います。
まずは、ランタンのハンガーが通るように輪の隙間を大きなマイナスドライバーやレバーを使って広げます。
少々長過ぎるので先端を少しカットし、フックの位置固定の為に、少し曲げ加工を施します。
▲こんな感じです。
マルカンは結構太い(Φ5)ので思ったように曲げるのはかなり困難でした。何か良い手は無いかな?と考えたところ、メガネレンチを使う方法を思いつきました。
▲メガネレンチをこのように通して力を加えると楽に曲げることが出来ました。
この方法を使えば、ダッチオーブンのリフターの製作でのステンレス棒の加工も楽だったかもしれません。
これで一応出来上がりです。
早速試してみます。
こちらはポールを全て連結した状態。スタンドの高さとしては1m程になります。14mm角のアルミ棒は少ししなりますが、とりあえずちゃんと立ちました。
地面に挿す、という方式でも使い物になりそうです。思いの外上手くいきました。(ちょっとチープ感が漂いますが)
こちらは、真ん中のジョイントを抜いて66cm位の高さとしたもの。
こちらの方は安定度がかなりあります。自分のキャンプスタイルならこのくらいの高さが丁度良いかもしれません。
(最近は所謂ロースタイルキャンプというものが流行っているようですが、バイクツーリングでのキャンプはロースタイルそのものです。)
今回、スタンドを立ててみた地面は粘土質で硬いところ。なので、ペグも5cm位挿しただけです。このペグの形状が安定感を生んでいるのでしょう。
ただ、ペグに括りつけたジョイントの固定がちょっと甘いようなので、もう少しタイトに固定できるよう、タイラップの太さを太くしたり、タイラップを通す穴位置を変更したりしてみました。
この辺りの造りはまだまだ改善の余地が有りそうです。ポールとして使ったパイプももうワンサイズ太いものが良さそうです。
地面がもっと緩いところ、砂や細かい砂利が混じったようなところではどうか、実際にいろいろと使って改良しようと思います。