こんばんは。今回もマニアックな内容の記事となります。
夏のツーリング中の大雨で浸水し、買い替えを決意したテント(STACY)ですが、補修を施してもう少し使い続けることにしました。
理由は3つ。
- 後継モデルが機能ダウンされており、魅力に欠ける。
- 他にいろいろと買いたいものが出てきて、予算がそっちに流れてしまった。
- まだ使えそうなものをサッサと買い替える事に疑問を感じた。(昔は修繕できるものは修繕して使っていたものでした...)
一番大きな理由は後継モデルの機能ダウンです。
このSTACYというテント、通気性確保のための仕組みがとても充実しているのです。
インナーテントの前後全面の他、インナーテント左右上半分も開閉可能なメッシュの通気口が付いています。
これらの通気口を全開にすると、とても風の通りが良くなり、真夏のキャンプでも快適に過ごすことができました。
▲ここの部分が....
▲このように開きます。通気性抜群です。
しかし、現行モデルの「STACY ST」*1になっては左右上側の通気口が省略されています。コストダウンの為なのでしょうか。ちょっと魅力に欠ける仕様となっていて、買い替えになかなか踏み切る気になれなかったのです。
そういう事もあり今使っているテントを改めて見てみると、グランドシートの防水性以外はまだまだしっかりしています。防水剤などでコーティングすればまだまだ使えるのではないか?
という訳で、補修を施してあと2~3年使い続け、次に登場するであろうSTACYのニューモデルに期待する、という事にしました。
防水液
今回用意したのは次の二つの防水剤です。
ホワイトベアー 強力防水液
これは撥水剤ではなく、シートをコーティングするタイプの防水剤です。通気性は無くなります。少しとろみのある白色の液です。
信越シリコーン POLON-T
これは元々はテント用としての商品では無いようですが、テントのフライシートの撥水剤としてもとても評判が高いようです。ネットで検索していると結構目にしました。値段と容量という面でも、アウトドアショップでテント用として売られている撥水剤よりずっと安いです。
こちらは無色でサラサラとした液剤です。揮発性がとても高いです。
これはAmazon等でも購入可能ですが、↓が一番安いと思います。(送料入れてもこちらの方が安いです。私も此処から購入しました)
信越シリコーン POLON-T 1kg|通信販売|FOK-藤倉応用化工株式会社
防水処理の前にアイロン掛け
防水剤を塗る前に、まずインナーテントを洗います。
風呂場の湯船でじゃぶじゃぶと外側も内側も水洗いします。こんなにも汚れていたのか、と驚くと共に、コーティングが剥がれたグランドシートが如何に防水性を失っていたかを目の当たりにしました。滲み出るなんてものではなく、ダダ漏れ状態でした。
十分に干してから、剥がれかけているシールテープのアイロン掛けをします。
▲縫い目部分に貼られたテープが剥がれて浮いています。更にその両側のコーティングが剥がれています。何とも酷い有様です。
この縫い目部分に貼り付けているシールテープの剥がれを、アイロンを使って貼り付けます。低温で加熱して圧着するそうで、テントの補修としてはよくやる手法のようです。
アイロンは衣類に使う普通の物を使いました。最初は一番低い温度から試していき、最終的には “中・毛"の温度まで上げました。
▲このようにピッタリテープが張り付きました。しかしグランドシートはほんとボロボロですね。
防水剤を塗る
いよいよ防水液を塗ります。塗るのはインナーテントのグランドシートから。ホワイトベアーの強力防水液を塗ってコーティングします。
内側と外側両方から塗りましたが、内側から塗る必要は無かったかもしれません。ボロボロのコーティングの上からちょっと無駄に感じたし、浸透性があるので外側から塗るだけで内側にも浸み込んでいるようなで。それに外側からの方が塗り易いです。
▲インナーテントにポールを通し、逆さまにして塗ります。直接シートの上に防水液を注いで刷毛で塗り広げるの一番効率的でした。
▲刷毛は100円ショップで買ってきたもの。
この防水液、揮発性が高いので、1~2時間もすればある程度は乾きます。べとつかなくなたら物干竿に掛けて一日程感乾燥させます。
インナーテントが乾いたら、次にアウターテントです。
こちらにはPOLON-Tを塗ります。テントを組み立てた状態で外側から塗っていきます。
このPOLON-Tは凄く揮発性が高いです。塗った日は晴天で気温も高く、汗ばむ程だったので、あっという間に乾いていきます。トレーなどに移してから塗っていると、トレーの中でどんどん揮発してしまいそうです。
(因みにこの補修作業、実施したのは半月程前の事です。)
なので、100円ショップで買ってきたこのような容器に入れて、テントに直接注ぎながら刷毛で塗り広げました。
▲ケチャップやマヨネーズなどを入れる容器です。
塗ったそばから乾いていくし、塗った痕跡も殆ど分からないので、かなり忙しかったです。塗るなら曇天で気温が低いときの方が良いでしょう。
なので、塗り終了後の乾燥は不要と思えるくらいでした。(念のため小一時間ほど乾燥させました)
▲塗った直後に撮影したのですが、もう何処に塗ったのかさっぱり判りません。
これで補修作業は完了です。
因みに今回使用した防水剤の量は、
- ホワイトベアーの強力防水液・・・・2/3缶(※かなり重ね塗りしました。)
- POLON-T・・・・1/2缶
ほどです。どちらも1缶あれば十分に足ります。
直ぐにでも雨の中でキャンプして防水の効き目を確かめたいくらいですが、さすがに私もそこまでの物好きではありません。
ともかく、これで当分は十分な防水性は確保できるでしょう。それに自分の手で補修を行うと愛着が沸きますね。