早いもので、今のカタナが私の元にやってきて二年が経とうとしております。あっという間と言う感じです。
しかし、感慨に浸っている暇はありません。2年経ったという事は、車検を通さねばなりません。
私は、前に乗っていた750カタナのときから車検は自分で通していました。所謂ユーザー車検です。面倒を見てもらっていたバイク屋さんから、車検なんて自分で通しなよ。簡単だし費用もかからないからさ、と勧められたのがきっかけです。
ユーザー車検の要領については色々なサイトに情報が載せられています。私がよく参考にしていたのはこちらです。
事前の準備や車検当日の手順などがとても詳しく書かれています。ですので、ここでは自分の備忘録を兼ねてカタナの特有(という大げさなものでは有りませんが...)の留意事項等を中心に書いておこうと思います。
用意するもの
①車検証
②自動車損害賠償責任保険証明書 *新旧2枚が必要
③自動車税納税証明書(継続検査用)
④自動車検査票
⑤自動車重量税納付書
⑥継続検査申請書
⑦定期点検整備記録簿
⑧印鑑
④~⑥の書類は、車検当日に用紙を買って記入すればOKです。②の自動車損害賠償責任保険証明書は、車検を受ける前まで(当日でもOK)継続手続きを行う必要があります。近所のバイク屋さんとか、車検場近くの代書屋さんとけでも手続き可能です。
⑦の定期点検整備記録簿はこのような様式のもの。
私は自動車整備振興会というところで簿札を一冊買いましたが、10年以上経ってもまだ使い切れていません。キッチリと様式が定められている訳ではないようなので、自分で適当にワープロ等で作っても大丈夫なはずです。
私は簿札の用紙が残り少なくなったら、コピーして使いまわすつもりです。
記入の仕方は簡単。左上の記入例に従って、点検した項目にレ印を記入していくだけ。調整はA、清掃はCといった具合です。該当しないところは斜線を引きます。
カタナは空冷エンジンなので、“冷却装置の水漏れ”などという項目は斜線を引きます。
また、“CO・HCの濃度”など自分では調べることが出来ないところは未記入にしていたりしますが、指摘されるようなことは有りませんでした。
⑧の印鑑は、今は無くても大丈夫だそうです。
「継続検査申請書」に押印箇所があるのですが、随分前から不要だよ~と光軸調整をお願いしたクルマ屋さんが教えてくれました。実際に今回は押印せずに書類を出しましたが、そのまま受け付けられました。
カタナ特有?の準備事項
バイクの点検、整備が終われば車検場までバイクを持ち込み(もちろん自走でOK)検査を受けるだけですが、カタナの場合はいくつか注意が必要です。
ハンドルロックキーの準備
カタナはハンドルロックのキーがイグニッションキーとは別なので、忘れずに持って行かねばなりません。私は普段はハンドルロックキーは持ち歩かないので。今回も危うく忘れるところでした。
この「ネイマン」型の鍵は、ちょっとロックのし方にコツがあるというか独特なやり方なので、普段使っていないのなら、車検に行く前に練習?をしておいた方が良いです。車検ではしっかりとハンドルロックの検査をされますので。私は以前、なかなかロックが出来なくて、とても焦った覚えがあります。
因みに、もしハンドルロックのキーを無くしてしまった場合は、チェーン等でフォークをフレームなどを固定し、鍵を掛けて見せればOKです。
ハンドルを固定する仕組みを有すれば良いので、ハンドルを固定するための設備を備えています(携行しています)、ということで検査はパスするそうです。
“バイク 車検 ハンドル ロック チェーン”といったキーワードで検索すると実例が沢山出てきます。
バイザーのモール
メーターバイザーのモールを外している人は多いと思います。私も普段は外しています。やはり無いほうが格好良いですし。しかし、これも今でも車検では必要なはず。もし無くしてしまった場合は、モールの代わりにビニールテープ等をバイザーの角に貼ってやれば良いはずです。
シートベルト
私のカタナは国内仕様(SR)ですので、シートベルトが付いております。(750カタナもそうですね。)これも邪魔なので普段は外しているのですが、車検のときは忘れずに装着しておかねばなりません。
もし、シートベルトを紛失した場合は、何か適当なもの(例えばズボンのベルトとか)をシートに巻きつけておけば検査はパスできるそうです。
ヘッドライトの光軸調整
車検で一番の難関がヘッドライトの光軸検査かもしれません。私のようにバイクをいじくりまわしていると、光軸がずれているのはほぼ確実?ですし、何もしていなくてもサスのヘタリなど微妙な姿勢変化で軸がずれている可能性があります。
テスターを持っている自動車屋さんとか所謂予備車検場に持ち込んで調整するのが一番確実ですが、自分でやってやれないことも無いです。
<参考>
ヘッドライト調整の裏技(テスターを用いないで光軸を調整する方法)
光が広がって分かり難い場合は、真ん中に穴を開けた段ボール紙等でライトの正面を覆ってやると多少分かり易くなります。
私はこの方法で調整して、5割くらいの確立でOKを出すことが出来ました。
NGだったときは、その項目の検査だけ受け直せば良いので、検査官の人に、どっち方向にずれてるか訊いて(ちょっと下向きだね~、なんて具合に教えてくれることが多いです)、車検場の駐車場でちょこちょこっと調整してもう一度検査ラインを通しました。
ただ、1日でトライできるのが3回までらしいので、2回しくじったら近くのテスターを持っている自動車工場等に行って調整してきた方が良いでしょう。だいたい2,000円位でやってくれるはずです。
因みにカタナのヘッドライトの光軸調は、ライト下側のネジを緩めてやると上下方向に動かすことができ(調整後はネジは締めます)、
カウル内側の左側(左フロントフォークの前)にあるネジを締めたり緩めたりで左右方向の調整が出来ます。
その他、ブレーキランプやホーン、ウィンカーなどもちゃんと動作することを点検して準備完了です。
<実施編に続きます>