材料が揃ったところで、ジェネレーター・コイルのコードの交換作業に入ります。
実は、750Sカタナに乗っていたときコイルが2度ほどダメになり、交換作業をしていたことがあります。(今年夏の北海道ツーリングでのK氏のCBRと同じとおもわれます)
なので、作業は心得たもの。難しくはないものの面倒だった、という印象があります。もっとも、その時は修理に必死で、面倒くさいなどと思ってはいられない状況でした。
まずは、シートを外し、エアフィルターボックスを外して、レギュレート・レクチファイアと接続(ギボシ)を外します。
このギボシも焦げていることがあるので、たまに点検が必要です。
カタナの持病を治療 ~ 焼けたギボシを交換 - 自分だけのカタナをつくる ~ Bike &DIY ~
コードはスプロケットカバーの内側を通っているので、カバーを外します。
▲だらんと垂れ下がっているのがジェネレーター・コイルのコードです。
さらに、このコードはセルモーターの横を通っているので、セルモーター・カバーも外さねばなりません。
ちょっとした部品交換でもあちこちのパーツを外さねばならず、カタナというバイクは知恵の輪みたいに感じるときが有りますが、今回の作業は仕方ないかと思います。
最後にマグネットカバーを外します。
ビスを全て外せば、カバーは外れるはずですが、ガスケットが固着している場合はプラスチックハンマーで軽くコンコンと叩いていくとパカッと外れます。
カバーの位置固定のために凸凹の勘合部分があるし、あまり強く叩くとカバーが割れる恐れがあるので、慎重に叩かなければなりません。
このアルミの鋳物で出来たマグネット・カバー、実に簡単に割れてしまうのです。
因みに、カバーを留めているビスは、スプロケット・カバーのビスと同様に長さがバラバラですので、外した後はどのビスが何処のものか判る様にしておいた方が良いです。
また、マグネットカバーを外すとエンジンオイルが少々(100~200ccくらい)出てきますので、オイル受けを置いて置いたほうが良いです。*1
▲ちょっと固着していたので、スクレイパーを差し込んでガスケットを剥がしながらカバーを外しました。カバーやエンジン側に残ったガスケットは丁寧に剥がしておきます。
外したものがこちら。
カバーの方にジェネレーター・コイルをが取り付けられています。
コードを押さえるブラケットを止めているネジ(2箇所)と、コイル本体を留めている3つのネジを外せば、コイルが外れます。
しかし、このネジ、特にコイルを留めている3本のネジはかなり固く締まっているので、ねじ山をナメないようにサイズの合う大きめのドライバー、それにねじ山にドライバーの食いつきを良くするケミカルも使った方が良いとおもいます。
危うくねじ山をナメるところでした。
▲結局、このように手足を総動員して外すことになりました。手というか腕がパンパンになりました。
ジェネレーター・コイルの取り外しまでは簡単、直ぐに外せるつもりでしたが、予想以上に時間を費やしました。
<続く>
*1:エンジンオイルは少ししか出てきませんので、作業前にエンジンオイルを抜く必要はありません。