先日、オリジナルのカレンダーを作ってみました、という記事を書いてみたのですが、その作業手順の詳細は殆ど書いていませんでした。
2015年のオリジナルカレンダーを作ってみました - 自分だけのカタナをつくる ~ Bike &DIY ~
もしかすると、PCには詳しくないけれど自分もカレンダーを作ってみたい、と興味をもって見に来てくれた人には具体的な要領が良く判らず、中途半端な内容だったのかもしれません。
因みに、私の父や弟も頑張ってPCを使っているのですが、なかなか使いこなせずにいます。そんな二人に先日のブログを見せたら「ちっとも分からない!」と文句を言われるのは間違いないだろうな...と思いました。
という事で僭越ながら、製作手順について書いてみようと思います。
一応、主旨としては...
- A4縦で各月毎に1枚ずつに分かれたシンプルなカレンダー。
- 特別なソフトを使わず、Windowsに標準で付いている「ペイント」というソフトを使う。
- なるべく簡単で分かり易い手順、方法で。
を心がけて書いてみました。
準備
まずは準備です。カレンダーの素材、つまり日付けが並んだもの(玉、というらしいです。面白い呼び名です)を用意します。
※ 載せたい画像(写真とかイラスト)は用意されている、ということで話を進めます。
① 下記のサイトからカレンダーの“玉”をダウンロードする。
今回は日付が3行に配置されているものを選んでみました。
“ダウンロード”ボタンを押し、表示されるウィンドウの中で“ファイルを保存する”を選択して「OK」を押して、保存場所を指定して保存します。
※今回はデスクトップ上にフォルダを作り、そこに保存しました。
ダウンロードしたファイルは“ZIP”という圧縮形式のファイルなので、圧縮を解凍しまければなりません。
② ダウンロードした“cal_07_2015.zip”をダブルクリック。
③ “cal_07_2015.zip”の中にある“cal_07_2015”フォルダーを解凍先(今回はデスクトップにしました)にドラッグします。(フォルダー上でマウスの左ボタンを押したまま、デスクトップへ移動する)
④ するとデスクトップに“cal_07_2015”フォルダができます。これでOKです。
これから本作業開始です。
STEP1 まずは無地のカレンダー(下地)を作成
① 「ペイント」を起動します。スタートメニューの「すべてのプログラム」をクリックし、
「アクセサリ」の中の「ペイント」をクリックして起動します。
② 一番左側のタブをクリックし、表示されるメニューの中から「新規」をクリックする。(起動して初回の作業では省略可です)
③ 次にカレンダー画像のサイズを設定します。
再び一番左側のタブをクリックし、メニューの「プロパティ」をクリック。すると画像のサイズを設定する画面が出てきます。
今回はこのように設定します。
・単位 : ピクセル
・色 : カラー
・幅 : 2100
・高さ : 2970
幅と高さはA4サイズの比率(210×297)に合っていれば幾つでも構いません。今回は10倍の値にしてみました。このサイズなら約600万画素となるので、A4サイズの紙に印刷しても十分な画質が確保されるはずです。
▲全体を見渡すには、右下のスライダーで画面表示の縮尺を調整すれば良いです。
④ この段階で、一旦ファイルを保存して置くことにします。(この段階での保存は省いても構わないです)
一番左側のタブのメニューから“名前を付けて保存”を選択。
ファイル名は“カレンダー1月”、ファイルの種類は“JPEG”としました。
保存する場所は任意の場所で良いです。今回は“マイピクチャ”に“カレンダー”というフォルダを作って、そこに保存しました。
STEP2 玉を張り付ける
次に、カレンダーの玉を貼り付けます。
玉のファイルを開いて、画像サイズを調整
① まず、もう一つ「ペイント」を起動。
② デスクトップ上の“cal_07_2015”フォルダの中の1月のファイルをその「ペイント」へドラッグ(マウスの左ボタンを押しながらマウスを移動)。そうすると玉のファイルが開きます。
(メニューの“開く”からファイルを選択して開くこともできます)
このままでは玉の画像が大きすぎるので、ちょうど良いサイズに縮小します。今回はカレンダー用紙(A4サイズ)の幅ぴったりに合わせます。
③「ホーム」タブの「サイズ変更」をクリック。
④「単位」は“ピクセル”を選び、「水平並行」に“2100”を入力(「垂直方向」は自動的に値が入ります)して「OK」をクリック。これで画像が縮小されます。
玉の画像を貼り付ける
これをカレンダーの下地に貼り付けます。
① 「選択」をクリックし、
② 「すべて選択」をクリック。
”選択”すると画像の周りが点線で囲まれす。
③次に「コピー」をクリック。(これで選択されている画像が他所に貼り付け可能な状態となります)
④ 次にカレンダー(下地)の「ペイント」に移り、こちらの「貼り付け」をクリック。
すると玉の画像が貼り付けられます。
この段階では玉の画像の周囲が点線になっていて、まだ仮の貼り付け状態。玉の画像を下の位置に移動させます。
⑤玉の画像の上にマウスを移動させ(カーソルが十字型に変化する)、マウスを左ボタンを押したまま動かすと任意の位置まで画像を移動できます。
今回は一番下の方に移動させます。
⑥ 位置が決まったら玉の画像以外のところを左クリックすると、玉の画像の周囲の点線が消えて固定されます。
もし、失敗したら↓のボタンを押して前の状態に戻り、やり直しです。
これで玉の画像の貼り付けが終了。
この段階でも、一旦ファイルを保存して置くことにします。先程保存したファイル名で上書き保存します。
STEP3 写真(イラスト等)を張り付ける
要領は玉の貼り付けと同じです。
別の「ペイント」で貼り付けたい写真やイラストのファイルを開き、ちょうど良い大きさにサイズ変更して、「選択」->「コピー」して貼り付けます。
貼り付けて位置調整をしたら、ファイルを上書き保存。
これで1月のカレンダーが作成完了です。
あとは同じ手順(STEP1-②からSTEP3まで)で2月~12月までのカレンダーを作成します。
他にもやり方や手順はいろいろありますが、ご参考になれば。
もっと凝った事をするには
今回使用した「ペイント」というソフトは基本的な機能しか有していないので、画像編集に慣れてくると物足りなくなると思います。
そうなると新たにソフトが欲しくなってくるのですが、無料で利用できるフリーソフトにも高機能なものがたくさんあります。
私は「GIMP」というソフトを使っています。「ペイント」とは比べものにならない位の高機能です。ありがたい事に日本語にも対応しています。
GIMP - The GNU Image Manipulation Program
さすがにいきなり使いこなすのは大変ですが、使い方の解説書が沢山出版されているので、それを参照しながら使っています。
できるクリエイター GIMP 2.8独習ナビ Windows&Mac OS X対応 (できるクリエイターシリーズ)
- 作者: ドルバッキーヨウコ,オブスキュアインク,できるシリーズ編集部
- 出版社/メーカー: インプレスジャパン
- 発売日: 2013/02/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (4件) を見る
GIMP基本&活用完全ガイド 無料ソフトで楽しむフォトレタッチ術 人物・風景・花・料理・ペット写真をかっこよく仕上げる (インプレスムック)
- 作者: MdN編集部
- 出版社/メーカー: エムディエヌコーポレーション
- 発売日: 2013/11/25
- メディア: ムック
- この商品を含むブログ (2件) を見る
それでも全機能をいきなり習得するのは大変なので、使ってみたい機能の部分だけを参照するようにしています。
GIMPを使うと、このようなDVDのレーベル画像なんかも作ることが出来ます。部分的に切り取ったり、ボカしたり、同じ色に塗りつぶしたりして作りました。
パソコンとプリンター(それにスキャナーも)があれば、ちょっとしたアイディアでいろんな事が出来ます。
寒い冬の季節、家の中でパソコン工作も楽しいと思います。