冬眠が続いていたカタナですが、ようやく走り初めに向けを準備を始めました。
今日は薄曇のはっきりしない空模様でしたが、ちょっとした整備をするにはちょうど良い天気。走り出す前の整備という事で、プラグ交換をしました。
プラグは1100カタナを手に入れて直ぐに交換し、それから2年半。1万5千キロ程走行しての交換です。プラグが原因と見られる不調は出ていなかったのですが、そろそろ換えた方が良いかな、と昨年末から考えていたのです。
バイクのプラグの交換時期の目安としては、一般的に3,000km~5,000kmとのことらしいのです*1が、それよりは随分と持った(持たせた?)ことになります。
しかし、プラグの寿命を走行距離で指し示すというのはどうなんでしょう?本来はプラグのスパークの数、つまりエンジンの回転累積数を目安とすべきはず。でも、エンジンの累積回転数なんて普通は分かりません。なので分かり易い距離(オドメーターとかがあるので)で表現しているのでしょう。
カタナのような大排気量のエンジンだと、比較的低い回転数で走れるし、自分もそんなにエンジンを回して走る方ではないので、これだけの距離を走れたのだと思います。
また、V-UP16やMSAといった点火を強化するデバイスを装着していますので、プラグの消耗による点火性能の劣化をカバーしていた可能性も考えられます。
(逆に消耗を早めていた可能性も考えられますが)
今回交換するプラグは今迄と同じくNGKのDR8EA。カタナの標準プラグです。
実はこれ、昨年春に購入したもの。
その頃は消費税の税率アップの直前で、世の中は増税前の駆け込み需要を狙い、あちこちでセールが催されていたとき。
わざわざ無理して買い物なんかすること無いじゃないか、とドッシリと構えていた私ですが、いろいろなセールの広告をみているうちに、何か買っておいた方が良いだろうという気になってしまい、何か無いかな?と考えた末に購入したものです。
2セット分の8本を買ったのですが、何ともちっちゃな買い物をしたものです。
ともかく、そのプラグを使うときがついにやってきました。
交換作業に先立ってプラグのギャップ調整です。V-UP16でIGコイルの一次電圧を上げスパークが強化されているので、ギャップは標準より広げてやります。今回は1.3mmにしてみました。
そして交換作業。久し振りにバイクに触ります。
今付いているプラグはこのようにすっかり錆びています。エンジンの熱もあるし、仕方ないですね。
プラグを抜く際はちょっと注意が必要です。
プラグの取り付け位置は窪んだところなので、砂や細かい小石、ゴミなどが周囲にあることが多いです。(特に2番と3番シリンダー)
抜く前にこれらの異物を掃除しておかないとエンジンの中に入ってしまう恐れがあります。
エアガンで吹き飛ばしてやれば簡単なのですが、私はエアコンプレッサーなど持っていません。なので自転車の空気入れを使います。ビーチボール用のアダプターなどを付けて一点集中で吹き付けてやれば粗方吹き飛ばすことが出来ます。
抜いたプラグはこんな感じ。
電極の角が多少丸まってきているようにも見えます。焼け具合はちょうど良いくらいでしょうか。
一本ずつ、プラグ周囲のゴミを吹き飛ばして清掃しながら慎重に交換していきます。プラグの付け替えだけなら直ぐに終わるのですが、清掃で思いの外時間が掛かりました。
外したプラグを確認したところ、2番シリンダーのが少しカブリ気味だったので、キャブのエアスクリューを少しだけ緩めて(薄く)調整しました。
試しにエンジンを掛けてみたところ、吹け上がりも軽るく、調子はまずまず。
やはりプラグを新しくすると調子良いですね。
ついでにタイヤの空気圧もチェック。3~4ヶ月ほど経っているので減っているはず。
案の定、フロントは0.2kgf、リアは0.4kgfほど減っていたので、空気を充填して
フロント:2.5kgf、リア:2.8kgfに調整しました。
これで走り出す準備が出来ました。
*1:プラグメーカーのWEBサイトにもそう書かれています