レストア作業で一番楽しい組立てです。
▲マスキングを外し組立て準備完了。
最初に脚を取り付けます。脚の固定は仮組みのときに使ったM3の長さ15mmのビス。
次に燃料バルブの取り付け。
▲ネジの部分にシールの代わりにボンドを少し塗りました。
バーナーボックスを取り付けます。固定に使うは3mmのタッピングネジを3本。(もしかすると純正は3.5mmかもしれません)
しかし、こういったものの組立てにタッピングネジを使うというのは...こういう大雑把さもコールマンの魅力(?)の一つです。
だいぶストーブらしい形になってきました。
バーナーボックスの上にバーナーボウルを載せ、その上にリングを載せていきます。
波型のリングと平らなリングを交互に重ね、
その上に蓋みたいなものをかぶせ、ネジで留めます。
これらもピタリと位置が決まる訳では無く、位置を整えながらネジを締めて固定します。
この上に五徳を置いてからジェネレーターを取り付けます。
ジェネレーターは取り付けやすいようにほんの少し曲げてやると取り付けやすいです(真鍮なので簡単に曲がります)
ジェネレーターはナットで燃料バルブに固定するのですが、その際にバルブとジェネレーターの合わせ面がずれ無いようにするのが肝心です。
▲この合わせ面がずれていると燃料漏れのトラブルが発生する可能性があります。
ジェネレーターの反対側はブラケットで固定します。ブラケットも3mmのタッピングネジで取り付けます。
このブラケットは、いわゆる“2レバー”と言われるモデル(モデル400等)と“1レバー”モデル(モデル442とかフェザーストーブ)で異なるパーツです。
今はもう絶版になっているパーツなので、アルミ板を切り出して自作しました。
チェックバルブを取り付けます。このバルブは少し固着がみられたので、外して洗浄液の中に漬け込んでいたのです。
これはドライバーみたいなもので締め込むのですが、これには専用工具が有った方が良いです。一見、大き目のドライバーで事足りそうなのですが、しっかりと力を加えるためには専用の工具(チェックバルブレンチというものが売られています)が必要です。(私は自作の工具を使っています)
チェックバルブをしっかり締めたら、バルブにエアーステムをねじ込み、
ポンププランジャーを取り付けます。
このポンププランジャーはModel442のパーツなのですが、キャップ部分がModel442とModel400は違っていてそのままでは取り付け不可。
▲Model400系はこのような金属のキャップ。
▲Model442等、現在のモデルはこのような樹脂のキャップ。
ポンププランジャー一式を新たに買い直そうかとも思いましたが、今回のレストアは “あり合わせのパーツで費用をかけない” がコンセプトなので、アルミのパイプと板でキャップ部分を作ってみました。
▲切り出したアルミ材を瞬間接着剤で張り合わせたのですが、意外としっかりとしたものとなりました。
それとこのキャップを留めるDリングもピアノ線で作りました。固いので手こずりました。殆ど気合で作りました。
これをポンププランジャーの樹脂キャップと取替え....
タンクに取り付けます。
ピッタリ。上手く出来ました。
最後に燃料キャップをつけて完成です!
オリジナルのModel400の燃料キャップはタンクと同色に塗られていますが、これは塗装するのは止めてスチールウールとピカールで磨き上げました。
今回の仕上がりのイメージのお手本にしているModel576も燃料キャップは塗装していなくて、その方が格好良いなと思ったからです。
【Before】
【After】
予想していたよりずっときれいに出来て大満足です。
ただ、ノッペラボウなのも何なので、少しアクセントを加えます。それについては次回。
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