久し振りの投稿となります。
今年の夏も飽きずに北海道へツーリングに出掛けておりましたもので。
今回もどういう訳か平穏無事とはいかずいろいろな事がありました。このツーリングの出来事については改めて書くつもりです。
本題に移ります。
自分のカタナに付けているFCRキャブレターのサイズは35Φですが、前からちょっとサイズ的に小さ過ぎるのではないか?と疑問を持っていました。
37Φが良いのかそれとも39Φか? さすがに41Φは大きすぎるのだろうけど、何を持って判断/選べば良いのかな?と思っていたところ、参考になりそうな計算式を見つけました。(というか、以前から目にはしていたのですが、真剣に参照したのは今回が初めてです)
FCRのケーヒンと並ぶキャブレターメーカーのミクニが開示していた計算式で、これで最適なキャブレターの口径が算出できるそうです。
D=0.82 √(C x N x 0.001)
d=0.65 √(C x N x 0.001)
D=キャブ口径 mm
d=アウターベンチュリー口径 mm
C=1気筒あたりの容積 cc
N=最高出力回転数 rpm
FCRの37ΦとかTMRの38Φという“呼び口径”は“D”と考えれば良いようです。
残念ながら、ミクニのHPではこの計算式を確認することは出来ませんでした。多分、以前のキャブレターのマニュアル等に書かれていたのでしょう。計算式自体は沢山のWEBサイト(ブログ等)で紹介されているので、間違いは無いと思います。
ただ、キャブレターといっても様々なタイプがありどれに適用する式なのか、条件や前提は何なのか、詳しいことは分からないです。が目安にはなりそうです。
早速、この式で1100カタナの口径を計算してみます。
エンジンのスペックは
C(1気筒あたりの容積 cc) : 1074.9 / 4 = 268.725
N(最高出力回転数 rpm) : 8500
なので、
D= 0.82 √(268.725 x 8500 x 0.001)
D = 39.190
となりました。37Φが丁度良いのかな?と思っていたのですが、39Φが適正サイズということのようです。やはり今付けている35Φというサイズは大分小さ目なのでしょうか。
ついでに、この35ΦのFCRを付けていた750カタナ(2型)ではどうだったのか?というと
C(1気筒あたりの容積 cc) : 747.4 / 4 = 186.85
N (最高出力回転数 rpm) : 9000
なので、
D=0.82 √(186.85 x 9000 x 0.001)
D = 33.626
となりました。適正より少し大き目だったということになります。でも、乗っていて不都合は全く感じなかったし、一年中季節を問わず調子良く走れていたという印象です。
それともう一つ、以前にも書きましたが「BIKERS STATION」という雑誌で編集部のCB830F*1に数種類の口径のFCRを試したところ35Φが最適という結果ですが、計算式ではどうなのか?
C(1気筒あたりの容積 cc) : 830 / 4 = 207.5
N (最高出力回転数 rpm) : 9000 *2
なので、
D=0.82 √(207.5 x 9000 x 0.001)
D = 35.436
計算式でも35Φとの結果となりました。
こうなると、この計算式は結構当てになると考えて良さそうです。
1100カタナに35ΦのFCRを付けて以来、いろいろなセッティングを試してきましたが、外囲条件(気圧、気温)の影響を受けやすいと感じています。
やはり39Φの口径が良いのでしょうか。
しかし、FCR(というかキャブレター)は高価なのでおいそれとは買い換える訳にはいきません。でもキャブレターは適正な口径のものを付けるのが一番...
また、悩ましい問題を抱えてしまったような気がします。