自分だけのカタナをつくる ~ Bike &DIY ~

GSX1100S刀のプライベートカスタムと気ままな工作と冬はスキーの日記です

2015北海道ツーリング・リベンジ~六日目(羅臼・瀬石/相泊)

 朝5時に目が覚める。薄曇りだけど、今日も雨は降っていない。

 ツーリングに出てから早寝/早起きで実に健康的な生活。テレビともパソコンとも無縁の完全な非日常生活です。

 

 顔を洗って「熊の湯」に行ってみる。「熊の湯」は早朝に掃除をするそうで、キャンプ場の方々も是非お手伝いを、という看板があったので。

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 しかし、地元のおじいさんが一人気持ち良さそうに湯に入っているだけ。掃除を手伝いに来たのですがと言ったら、「もう終わりましたよ」。

 掃除の時間ははっきりと決まってはいないそうだけど、3時~4時くらいが多いときいて驚く。

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 テントに戻り、いつものようにコーヒーとパンの朝食を食べながら天気予報をチェック。

 今日も全道各地で大雨警報が出ている模様(警報が解除になっている地域もあった)。 昨日同様、今自分が居るところの空模様とのギャップが有り過ぎて戸惑う。


 天候は太平洋側の方が回復傾向であるようなので、今日は霧多布の方を走ってみることにした。

 テントを撤収し、出発の準備をする。だいたい片付いたところで、近くのテントキャンパーが昨日のウトロのキャンプ場に居たライダーさんであることに気が付く。昨日の出発間際にちょっとお話をしていたひとなのだけれど、今まで全然気が付かなかった。

 昨日は知床を周っていたんですか?と訊いたら、“いや、真っ直ぐここに移動しただけ”という。旅は人それぞれだなぁ、と思う。

 

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▲車中泊の人も沢山いるようです。

 


 キャンプ場を出て羅臼の街の方に下って行ったら、食堂の駐車場にツーリング中のバイクが止まっているのが目に入った。

 一応、朝食は済ませているけど、このところご飯とみそ汁の食事をしていないし、それに知床に来たのに魚も食べていないなぁ、と思い、食堂に寄ることにした。

 

f:id:sword749:20150812092123j:plain▲「めし処 伯亭」(はくてい)とい食堂です。

 

f:id:sword749:20150812083516j:plain▲メニューが書かれた色紙がずらりと並んでいるのをみると、なんだか嬉しくなります。


 美味しそうなメニューがいっぱいだけど、迷うことなく「時鮭定食」を選ぶ。元々鮭の塩焼きは好物だし、時鮭なのでさぞ美味しいだろう。

 まだ午前8時過ぎなので、お客はツーリング中のライダー一人だけで店はガラガラ。TVの夏の甲子園大会を観ながら料理を待ちます。こういうお店は居心地が良くて大好きです。

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 そして出てきた時鮭定食は予想以上に豪華。味噌汁はホタテの稚貝、副菜にもホタテ。他にも長芋やポテトサラダ等とても美味しかったです。

f:id:sword749:20150812085431j:plain▲大変美味しい定食でした。


 料理の値段もまぁまぁお手頃価格。知床は安くて気軽に入れる店がないなぁと思っていたので、良いお店を見つけたと思います。

 食堂のおかみさんによると、店の並びでライダーハウス*1もやっているので、また是非来てください、とのことでした。

 お店を出るとき、この辺で“トンネルの上にある海がきれいに見渡せるところ”を訊いてみました。昨夜の「熊の湯」で爺様がしきりに言っていた場所に行ってみようと思ったので。
 でも「近くに展望台はあるけれど、トンネルの上ではないし...」と思い当たるところは無いという。

 岬方面に進む道道87号線にはいくつかトンネルがあったはずなので、多分そっちだろうとバイクを走らす。

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 何個目かのトンネルに上の方に上がって行く道があるのを見つけました。

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 上がってみると広場があって確かに海が見渡せます。爺様が言っていた国後がきれいに見えるところというのは多分ここだと思います。

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 ただ、生憎の曇り空で、遠くの海の方には靄がかかっていて、国後島は見えなかった。多分、昨日の夕方はきれいに見えたのだろう。また羅臼に来たときには寄ってみようと思います。


 この後は、来た道を戻って太平洋側に向かうつもりだったけど、もう少し先に進んでみようと気が変わる。

 走り続けていくと「セセキの湯」に着きました。

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 温泉に入るつもりは無かったのだけど、折角なので入っていく事にします。

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 ここは脱衣場は無いので、海岸の岩場で服を脱いで、岩で出来た湯船へ向かいます。

 お湯はややぬる目で自分的にはちょうど良い暖かさ。海を眺めながら温泉に浸かるのはちょっと不思議な感じがするけれど、気持ちが良いです。

 まだまだ今日は先は長いので、長湯せずにサッと上がります。ちょうど温泉の所有者がいたので挨拶して、チップ入れの箱にお金入れて引き上げます。

 今度こそここで引き返すつもりでいたけれど、バイクに跨ったらまた気が変わって一番奥の相泊までいく事にする。やはりここまで来たのなら、一番奥まで行っておきたい。

 民家がぽつぽつと並んでいる道道87号線は、相泊で行き止まり。特に何か観光スポットがあるわけではなく漁港や番屋があるくらいで本当の行き止まり。

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 ここにはホンダのアフリカツインのライダーさんが一人いて、佇んでいた。 何をしているのだろう?と思ったら、以前、ツーリングでここに何泊かしたことがあったそうで、昔を思い出して懐かしんでいたそうです。

 他にもクルマでやってきて、懐かしげに辺りを眺めていた夫婦とか。人それぞれ思い出があるのでしょう。

 自分も以前、宿泊はしていないけれどここ相泊に来たことがあって、そのときに「熊の穴」という食堂でトド肉を食べた事があります。トド肉の焼肉定食のようなもので、熱いうちに食べるとタレの味もあってまぁまぁ美味しく食べられたけど、冷めてきたら少し臭味が感じられた記憶があります。

 残念ながらその店は少し前に廃業してしまったそうです。(昨夜の「熊の湯」で爺様達からきききました)

f:id:sword749:20150812103933j:plain廃業して間もないので、店舗はまだきれいです。

 

 時間の流れというものを実感させられます。

 

 <続く>

*1:「民宿 マルトモ巴屋」。素泊まり1,000円~