2月も中旬を過ぎましたが、スキーに関する工作ネタです。
最近、近場ですがまたスキーに出掛けるようになってきました。それでクルマにスキーキャリアを付けてみようかな、と考えました。
以前のクルマで使っていたものですが、取り付けフックを替えれば付けられるはず。
しかし、そのスキーキャリアは INNOのUH470という十数年も前のもの。とっくに廃盤になっていてフックも当然ながら入手は不可能。
仕方ないので今キャリアに付いているフックの形状を加工してみたのですが、付くには付けられたけど、クルマのボディに引っ掛けるフックの”ツメ"の掛かりが浅くて、これで走るのはちょっと不安。やはりフックを何とかして入手しなければなりません。
▲もっと“ツメ”の部分が深い(大きい)フックでなければ不安です。
まぁ、キャリアを買い換えれば済むはなしではあるけれど、そこまでしてキャリアが必要なわけでは無いし、まだ十分に使えるキャリアを処分するのも心苦しい。
何か良い方法は無いだろうか。現行のフックを加工して使うことは出来ないだろうか...
そんなとき、もしかすると良い情報が見つかるかも、と“UH-470 フック”というワードでネットを検索してみることを思いつきました。
するとフックを自作してプリウスに装着している人のブログを見つけました。丁寧な良い仕事をされています。
http://koresute.web.fc2.com/sub16/sub16.html
そうか、フックを自作すればよいのか!
霧が晴れて視界が広がったような気分です。“無いなら作る”という DIY精神を忘れていました。(笑)
まず、フックの構造の検討から。
ノーマルのフックはこのような二つのパーツからなる構造となっています
▲このように組み合わせてスキーキャリアにビスで留めます。
▲奥のネジ穴にビスを通してフックを取り付けます。
参照したブログでは、ネジを通す小さなホルダーはそのまま利用し、フック本体を作り直していましたが、ちょっと面倒に感じます。ネジ通しのホルダーに組み合わさる形状に仕上げるのがかなり面倒な感じ。1個だけならまだしも、4つも作るのはちょっと億劫です。
そもそもなぜこのような凝った構造になっているのだろう?
多分、同一車種でも人によってキャリアの取り付け位置は微妙に異なるだろうし、取り付けの自由度をもたせるためではないかと思われます。
ならば、取り付け位置を決め打ちするならもっと単純な構造でも構わないはず。一枚の長細い板を折り曲げた単純な形状で作ってみることにしました。
早速材料探しです。
幅はノーマルのフックと同じ30mmくらいで、ある程度の強度が必要なので1~2mmくらいの厚みの鉄板を探します。
ホームセンターをあちこち見て回って建築材料コーナーで丁度良さそうなものを見つけました。木材の連結部分の補強等に使うものでしょうか。
幅は丁度30mm、厚さは1.7mmくらい(実測)で曲げ加工のし易さという面で丁度良さそうな感じです。
キャリアをクルマに乗せてフックの大よその長さを測り、フックを引っかける車体
側の形状も確認し、頭のなかでイメージを作って工作スタート。
▲フックのツメ部分の曲げ角度も確認。
まず、材料を金ノコで必要な長さに切り、
ボール盤でネジを通す穴(Φ5mm)を開けます。 DIY工作をする度に思いますが、
このおもちゃの様なミニホール盤でも有ると無いとでは大違い。穴あけ程度なら電動ドライバーでもできますが、圧倒的に作業がし易いです。工作の幅が広がりました。
※肝心の穴あけ加工の様子は写真を撮るのを忘れてしましました。
ヤスリで切断面や角を丸めて、次に曲げ加工。万力を使って曲げていきます。
アルミと違って鉄材を曲げるのは結構大変です。(もっともそのくらいの硬さ、強度がなければフックとしては使い物にならないですが。)
手で曲げるだけでは曲げ角に大きなRが付いてしまうので、金槌で叩いてなるべくきれいな角になるよう整えます。
後は現物合わせで形を整えていきます。
だいたいこんな感じです。クルマに取り付けたときに掛かるであろう方向に力を入れて引っ張っても伸びたり曲がったりせず、強度は十分。なかなか良い出来です。
▲少々“曲げ”が歪ですが気にしません。
ここで夕方になり作業は時間切れ。
クルマへの取り付け確認や塗装など残りの作業は次週に持越しです。
<続く>