注文したハリケーンのクラッチワイヤーが届きました。2日で届くのですから便利なものです。
早速交換しましょう。
まず、これまで付いていたクラッチワイヤーを外して比較すると...
▲下側が今回購入したハリケーンのクラッチワイヤーです。
今回購入したハリケーンのワイヤーはノーマルより150mm長いのですが、それとほとんど同じ長さです。(厳密にいうと、ハリケーン製の方が1~2cm短いです)
実は、私のカタナにはノーマルより長めのワイヤーが付いていたのです。
バイクを入手して最初のメンテナンスをしたときからずいぶん長いクラッチワイヤーだな、とは思っていました。(長さを測ったことは無かったので、ハリケーンのワイヤーとほぼ同じ長さだったとは意外でした)
質感が純正品っぽいので、アップハンドルの車両(GS1000とか)か、“耕運機ハンドル”と揶揄された750カタナ用のワイヤーなのかもしれません。
クラッチのレリーズ・アームやクラッチワイヤーの固定箇所の形状が同じなら流用はできるはず。多分、カタナと同年代のスズキのバイクなら互換性のあるものが多いのではないでしょうか。
取り付けは純正品より長さが長いので、ワイヤーの取り回しに工夫する必要があります。(というか既に変えていたわけですが)
純正品のワイヤーではクラッチ・レリーズ・アームからキャブレターとエンジンの間を通すルートでワイヤーを通すのですが、長さがある分、一旦後ろ側に取り回し、フレームに沿って這わせるようなルートにしました。
▲純正長のワイヤーなら、キャブレターとエンジンの間を上側に通すのですが、ケーブルが長いので一旦後ろに回します。
▲赤い線で示したように左側のフレームに沿ってケーブルを取り回しました。(ちょっと分かり難いですね)
最期に注油をして完了。(取り付け前にやっておいた方が楽だったような...)
注油したのはシリコンオイル。それに加え普通のグリスも注油しました。
長めのケーブルですが、うまいこと収まりました。
ロングタイプのクラッチワイヤーのメリット??
カタナのクラッチは重い、という評判をよくききます。(以前乗っていた750カタナでもちょっと重いなぁ、と感じたことはありました。)
でも、今乗っている1100カタナではクラッチが重いと感じたことは殆どありません。クラッチレバーを引く感触はスムーズで楽に引けます。*1 クラッチのアシスト機構を撤去しているのにです。
▲おまけの画像。奥の赤い丸枠で囲っている2つがクラッチのアシストユニットの取り付け穴です。
750カタナよりも明らかにクラッチは軽いです。バイクを納車してくれたバイク屋さんも“クラッチ軽いねー”と言っていました。
エンジンの大きい1100カタナの方がクラッチが重そうなものなのに、なぜ軽く感じるのだろう??、とずっと不思議に思っていました。
いろいろと考えていたのですが、これはもしかすると純正品より長いクラッチケーブルが付いているからじゃないか?と思うようになってきました。
そもそもクラッチレバーを握って感じる重さとは、クラッチのスプリングの強さ(重さ)とクラッチワイヤーの摩擦抵抗が合わさったもの。
クラッチワイヤーは曲がりくねった状態で取り付けられているので、曲がっている箇所でのインナーワイヤーとアウターチューブの摩擦がかなり大きいはず。
動きの渋いクラッチワイヤーに注油するとクラッチレバーを引く感触が滑らかになって軽くなることからも、かなり大きな要素だと思います。
それで、ノーマルより長いクラッチワイヤーにすると...
当然ながらワイヤーの取り回しが変わるわけで、曲げる方向も変わり、曲げの“R”(半径)も大きくなり、ワイヤー内の摩擦が減ったんじゃないかと思うのです。
そんな考えもあってノーマルより150mm長いワイヤーを選んでみたのです。
この考えが合っているかは、ノーマル長のクラッチワイヤーに換えて試さないとわからないですが。
でも、ワイヤーの取り回しの仕方でクラッチの重さは変わってくるのは確かなはず。
交換作業をしながらこんな事を考えていました。
*1:中古で買ったマシーンなので、クラッチのスプリングが弱いものに換えられていた、なんて落ちもあるかもしれませんが。それとも国内仕様はクラッチが海外仕様と違うのでしょうか?