クラッチを組み上げる前に部品の状態を確認しておきます。
クラッチ板のフリクション・プレートの厚さは、大体2.5mm位。十分な厚さがあります。
ドリブン・プレートの方は2.2mmくらいでした。
クラッチスプリングですが、古い方のは39.7mmくらい。
それに対し新品は41.2mm位でした。
▲左が新品、右が古いスプリングです。
だいたい1.5mm位縮んでいました。たった1.5mmのヘタリではありますが、40mm少々のスプリングでは結構大きいです。
さて、組み付けで気を付けるのはナットやボルトの締め付けトルクです。
クラッチのセンターナットの締め付けトルクは6.0kg/mが指定とのことですが、締めてみると随分弱いトルクに感じます。
▲緩み防止のワッシャーをまず入れて...
▲ナットをトルクレンチで絞めてワッシャーの端を起こします。
他メーカーではもっと高いトルク(8kg/m~10kg/m)で締めるようです。ということで、少し高めの6.5kg/mほどで締めてみました。
ナットは対策品では無く純正品をそのまま使ってみました。(現状では緩みは発生していなかったので)
果たして緩みが発生することがあるのか…様子を見てみようと思います。
因みに純正のナットのソケット・サイズは32mm。対策品(GSX-Rのもの)は30mmでした。
▲左がノーマル、右が対策品(GSX-Rのナット)です。
クラッチスプリングをとめるボルトの締め付けトルクは11-13N・m。
この締め付けトルクはクラッチレバーを引く重さに直結するようで、きつく締めすぎるとクラッチが重くなってしまうそうです。
試してみたところ確かに変わりました。せいぜい1/8~1/4回転程度の違いなんてすが、驚くほど変わりました。
<参考にさせて頂いたサイト>
今回もいろいろなサイトを参考にさせて頂きました。
其の4に続きます。