自分だけのカタナをつくる ~ Bike &DIY ~

GSX1100S刀のプライベートカスタムと気ままな工作と冬はスキーの日記です

2016年北日本周遊の旅~周遊3日目~悪天候

 テントを叩く雨音で目が覚める。まだ辺りは暗い。結構激しいなと思いつつも疲れていたのかそのまま寝てしまう。

 明るくなって改めて目が覚めたときは雨は殆ど止んでいた。外に出てみると早朝にも関わらずS氏は荷物をきれいに並べ、テントは干しているのか引っくり返していた。

 「見て分かると思いますが、アクシデントが起きました」とS氏はいう。「昨日の雨で浸水しました」。

 夜中にテントの中が床上浸水状態になったという。屋根のある元ゴミ置き場だった建物に荷物を持って避難していたそうだ。近くにテントを張っていたサイクリストもテントが浸水したので一緒に避難していたらしい。

 自分のテントの劣化具合も似たり寄ったりだけど浸水の被害は殆どなし。なぜS氏だけが浸水したかというとテントの下のグランドシートの敷き方に問題がありました。

 一昨日、持ってきたシートが小さ過ぎると羽幌のホームセンターでブルーシートを買ったのだけど、これがテントの床面積(前室を含む)より少しちょっと大きく、シートがテントからはみ出た状態で設営。

 そのため降った雨やテントを伝って流れ落ちた雨水がしっかり集まり水溜りを形成。
その状態でテントの床に少しでも穴があったらそこから水がドンドン入ってきたという訳です。

 2年前の和琴湖畔キャンプ場での経験が全く生かされていない。

sword749.hatenablog.com

 もっとも、昨夜の空模様からは雨が降るなんて予想もできなかったで、油断していたのも仕方無い。

 

 一方、自分がテントの下に敷いているシートはテントの床より一回り小さいサイズなので、雨水が溜まることは無く快適に過ごす事ができました。

 とりあえずコーヒーを滝れて天気予報を確認して今日どうするかを相談する。


 予報どおり今日一日は道東方面は雨の予報。何処に行っても雨だろうから無理して移動はしない事に決定。

 まずはコインランドリーでS氏の濡れたシュラフを乾かさねばならない。それから斜里の辺りまで行ってみて先の天気の様子を確認してダメだったらまたここに戻ってくる、ということにした。この屋根と床のある元ゴミ置き場でテントを張れば浸水することもないし、という考えです。

 再び雨粒が大きくなってきたのでカッパを着て出発。

 網走の繁華街から道道490に入り、少し走って左折するといろいろな大型店が並ぶ賑やかな通りだった。コインランドリーもある。コインランドリーでは自分も洗濯をする。

 予報では1mm程度の雨のはずだったのだが雨はどんどん強くなってきた。

 

 斜里に着いても知床方面は厚い雨雲に覆われていたので「しれとこ里味」というところで昼食を食べて網走に引き返すことにする。

 そば屋さんかと思ったが、結構いろいろな料理があり値段も手ごろで美味しかった。

tabelog.com

 


 天候はますます悪化。風も強くなってきて叩き付けるような雨を耐えながら走る。結果的にこの斜里往復はあまり実のある行動ではなかった。

 しかもキャンプ場に戻ってくると当てにしていた元ゴミ置き場には、既に先客がいてテントがーつ建てられていた。

 残りのスペースに二張りは難しそう。どうするか?と考えていたら、スマホで天気概況をみていたS氏が “どうも天気は悪化しそうだ” と言い出す。宿に泊まる方が無難かもしれない。

 スマホで宿を検索するといきなりS氏が近くに5千円ほどで泊まれるホテルを見つけた。それでいい、すぐ予約しよう。しかし電波状況が良くないのかなかなか予約手続きが進まない。

 そうしていたらちょっと前にやって来たバイクのライダーが「こんにちは。これからどうされるのですか?」と訊いてくる。彼もこの元・ゴミ置き場を狙っているのは明らか。

 宿が確保できるまではこの場所をリリースするわけには行かない。
 “ここにテントを張るつもりだ”だとアピールしつつ“宿をとることも考えている”と慎重に言葉を選んで返事をする。


 ライダー氏も雨の中その場から動こうとしない。他にも様子を伺っているキャンパーもいるので警戒(?)しているのだろう。元ゴミ置き場を巡って張り詰めた時間が流れる。

 そしてついに予約が完了。ライダー氏は「ありがとうございます。ではここを使わせていただきます」と嬉しそうに言っていた。

 

 確保したホテルはここの山側にある「ホテル本陣網走湖」というホテル。バイクで5分とかからない。さぞボロボロのホテルなんだろうと思っていたら、すごく大きくて立派なホテル。本当にここなのか?

 入り口横にバイクを止めたら中から直ぐにフロントの方が出てきて「いらっしゃいませ」と傘を差し出してくれる。しかもバイクは奥のガレージ(倉庫)に止めさせてくれるという。これは有り難い。ガレージには既に4~5台のバイクが置いてあった。

 我々の後にもまた一台のバイクがやって来た。やはり天候が悪化したのでホテルの空きを検索したらここが出てきたそうだ。

 どうやら今日はツーリングライダーの駆け込み寺状態となっているようだ。

 

 予約したのはシングルルーム×2、食事無しで5,400円位だったと思う。部屋は広くてきれいな和室で快適に寛げそうだ。

 残念ながらホテル内にレストランは無いとのことなので、タクシーを呼んでもらいホテルの傘を借りて食事に出かける。

 昨夜に続いてホワイトハウスでも良いけれど、どうせなら海鮮物などを食べたい。

 タクシーの運転手さんに訊くと “網走の居酒屋はどこも外れは無いと思いますよ”とのこと。食事してホテルに帰るお客さんをよく乗せるのだけど(お客同志の仲間内の会話で) “イマイチだったな~と言っているお客さんはいないです。皆さん美味しかったと仰ってますよ”。なるほど。

 因みに運転さんによると網走駅は元々は繁華街の近くにあったそうです。どうりで駅の周りはなにも無いわけだ。

 雨風が強くなっていたので、運転手さんに教えてもらった居酒屋に適当に入る。
ややこじんまりとした店内でお客は地元の人ばかり。チェーン店と違って落ち着ける。
料理も普通のものが多かったけど確かに美味しい。特に蛸のから揚げが美味しかった。

 悪天候で止む無くの網走泊だったけど、お陰で網走の居酒屋を楽しめたので良かったと思う。


 帰りのタクシーでは途中のセイコーマートに寄って貰い、飲み物とスイーツを買う。やはり一日に一度はセイコーマートに行かないと。

 ホテルに戻って「メロンソフトクリーム」を食べ、風呂に入って就寝。

 外の天候は益々荒れてきて嵐といってよいレベル。雨風が部屋の窓を激しく打ちつける。もしキャンプしていたとしたらかなり厳しい状況となっていたことだろう、と思いながら寝た。

 

 ※このような一日だったので、写真は一枚も撮りませんでした。