自分だけのカタナをつくる ~ Bike &DIY ~

GSX1100S刀のプライベートカスタムと気ままな工作と冬はスキーの日記です

2016年北日本周遊の旅~周遊4日目(続き)

 知床峠の景色を満喫して横断道を羅臼側へ。ウトロ側よりRの小さいコーナーが多いけどS氏はこっちの方が面白かったとご満悦。フロントタイヤが減ってきているカタナは時折ガタガタとハンドルがとられたりする。

 羅臼の街手前の食堂で遅めの昼食。自分はホッケの焼き魚定食。S氏はジンギスカン定食。夕食もジンギスカンの予定では?と訊くも全然構わない、とのこと。

 店内には何故か長嶋茂雄松井秀喜とか巨人軍関係者のサイン色紙や手紙が何枚も飾ってある。それ以外はごく普通の店内で定食を食べていたら、店の人がバイクの荷物をカラスが突っついているよ!と教えてくれた。

 急いで外に出たけど、S氏のバッグに括り付けてあったコンビニ袋が破られ、中に入っていたパンを持っていかれていた。直ぐ近くで澄ました感じでカァカァ鳴いているカラスがいたがあれが犯人だろうか。

 

 そろそろ陽が傾き始めたので急がねばならない。標津まで太平洋沿いを南下し、国道273 → 道道13 → 国道243と多和平へ最短ルートで一気に向かう。

 途中の中標津の街でスーパーを見かけたのでここで買い出しを済ませることにしてジンギスカンの材料を調達。夕日が右斜め前にあり眩しく感じながら走る。

 そんなに急ぐ必要は無いのだけれど、陽が沈みかけてくるとついつい気が急いてしまう。

 

 多和平キャンプ場には陽が沈むぎりぎりのところで到着。

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 駐車場に止まっているバイクの数は案外少ない。キャンパー全体で見ても今までより少ないように感じる。呼人浦キャンプ場も予想していたより空いていたし、夏休みは翌週という人が多いのかもしれない。

 

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 ここはサイト全体が斜面になっているので、なるべく平でかつ居心地の良さそうなところを探す。S氏は入り口の近くでいいと言う。キャンプ場所については拘らないのか、それとも荷物を運ぶのが面倒なのか。

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 このキャンプ場では荷物運びのために一台だけど、―輪車が用意されています。荷物をテント設営場所まで持って歩くのは大変だとS氏がいうので(大きいバッグに全ての荷物を詰め込んでいるので重いのです)ー輪車で運ぶことにする。

 が、バイクからバッグを外すのに手間取っているうちに、すぐ横に京都ナンバーのRV車がやって来て、クルマが止まるや否や小学生の女の子が下りてきて “一輪車あった~”とキープされてしまった。

 お父さん、お母さんの一家でやって来ているだけあってクルマには大量の荷物。
これは時間がかかりそうだなと思ったので、お父さんらしき男性に “先にちょっとだけ一輪車を使わせてもらって良いですか?” と頼んでみたところ “どうぞ、どうぞ。僕らはゆっくりですから” と快く応じてくれた。

 毎年多和平に来ていていつもあそこにテント張るんですわ、とのことでなるほど慣れている訳だ。京都から毎年というのも凄い。念のため(?)女の子にも直ぐ返すからねと断って荷物を運ぶ。確かに一輪車で運ぶと凄く楽だった。

 

 何とか暗くなりきる前にテントの設営は完了。

 周りを見渡すと例の京都からの一家もキャンプの準備中。お父さんがテントを張り、女の子が荷物を一輪車で運んでいたけれど、とても楽しそうに張り切って運んでいる。いい子だなあとS氏共々感心する。(家庭では女の子の父親であるS氏は、“もうちょっと大きくなると大変なんですよ”、と自らの経験を振り返っていた)


 キャンプサイトの直ぐ隣の放牧場では牛がのんびり草を食べていて時折モォ~という鳴き声が聞こえる。水を汲みにいったついでに柵の近くに行くと牛がどんどん集まってくる。大人しい牛でも沢山集まると迫力がある。

 

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 昼食が遅かったのでそれほど空腹ではない。なので夕食はもう少ししてからにする。

 スマホをいじっていたS氏が「やっぱり俺って“引き”が強いかも」と言い出した。

 太平洋フェリーからメールが来ていて、S氏が乗る明日(木曜)の苫小牧→仙台行きの便の出発時刻が10時間ほど遅れて翌朝の5時になったという。乗船開始はAM2時30分から。

 確かに今回のS氏はついていない。往路のフェリーの傷害事件騒動→苫小牧到着遅れ、雨でテントに浸水、ガラスの襲撃、他にも猿払では立ちゴケしてカウルに傷が付いたり、とあらゆる災厄を引き寄せている。

 まだ夏季休暇の真ん中だから到着が半日遅れても問題は無いはず。

 「いいじゃないか。これで明日はゆっくり出来るし。たっぷり走れるよ」と半分は本気で、半分は面白がって無責任な感想をいう。自分のフェリー*1も運行スケジュールが遅れてくれれば良いのに。(メールをチェックしてみたけれどフェリー会社からの連絡は無かった)


 ご飯を炊いて炭火をおこしてジンギスカンの準備をする。

 考えてみたらキャンプでの食事は3日前の猿払以来。ジンギスカン鍋もそのとき使ったものを持っていたのだけど、漸く使うことが出来る。やはりキャンプで食べる食事、ジンギスカンは美味しい。

 

 ここの楽しみは満点の星空。心配していたガスも出てこなくて期待が持てる。しかし、空には薄い雲がかかっているようで星はあまり見えない。

 雲がはれるのを待ちながらダラダラと過ごしていたら、すぐ近くに同じテント(初期型STACYの青)を張っているライダーさんがちょっとお喋りでも、とやってきた。類は友を呼ぶ、というのかこのテントのユーザーはどうも親近感を感じるようだ。

 

 午前0時くらいまで粘ったけれど、雲は消えそうも無かったので就寝。

 

 昨日と今日の合計走行距離 : 364.5km

 

 

 

*1:私はS氏より一日後の同じ太平洋フェリーに乗船予定です。