関東では先週雪が降って一気に冬になってしまった感じがします。今は雪は無いですが寒いのでもうバイクシーズンは終わりです。年明けの春までは殆どバイクには乗らなくなるので、その間は家の中でじっくり作業を進めたいと思います。
今回やろうと思っているのはハーネスです。
ハーネスは地味ですがとても重要なパーツ。人間でいえば血管みたいなものだと思います。
正直言って以前はハーネスのコンディションなど気にはしていなく、導通していれば大丈夫だろう、というくらいの認識でした。でもいろいろとバイクを弄っているうちに電気系のコンディションでエンジンの調子も随分と変わるんだと分かってきました。
古いバイクが何となく調子が悪い(ヘッドライトが暗い、ウィンカーの点滅が遅い、エンジンのアイドリングが不安定とか)というのはハーネスが劣化して電気抵抗が増えていることが大きな原因であるように思います。
先日お会いしたRG500ガンマ(製造から30年近く経つバイクです)のライダーさんも、ハーネスを新品に交換したらとてもバイクの調子が良くなったと嬉しそうに話されていました。
余談ですが、このガンマ(というかこの頃のバイク)はヘッドライトが今のバイクのように常時点灯ではなく、スイッチでライトのON/OFFができます。
でも新品のハーネスに換えたらライトのON/OFFスイッチが効かなくなり、常時点灯になってしまったそうです。(確かメーカー純正のハーネスですと仰っていました。常時点灯になるよう配線が変更されているようです。)
私のカタナは今のところ調子は上々ですが、これも製造から20年以上経過しているので劣化はあるはず。漠然と考えていたハーネスのリフレッシュをしてみることにしました。
でも単に新品のハーネスに交換するだけではつまらないです。
パーツ代も安くは無いはず。因みにいくら位するのだろう、とちょっと調べてみると...意外なことに国内仕様(SR型)と最終モデルのファイナルエディション(SY型)でハーネスの品番が分れていました。どっちも国内向けモデルなのでハーネスは同じだと思っていたのですが。
そしてSY型の方は注文不可でした。既に欠品になってしまったのかもしれません。
【SR】品番[ 36610-493A0 ]ハーネス、ワイヤリング : ¥26,784
【SY】品番[36610-493B0 ] ハーネス、ワイヤリング : 注文不可
ハーネスは自分で新造しようかとも考えましたが、必要なカプラーやコード(純正と同じカラーのもの)が全て揃うか分からないし、ハーネスの長さや取り回し形状を合わせるのが大変そうなので、今回は中古のハーネスを入手しそれに手を加えることにしました。
ハーネスの劣化はコードの銅線を端子に圧着してある部分、ここの銅線が酸化することによるものが主だと思います。被覆に覆われている大部分はあまり問題無いのではないかと。
なので、酸化している端子部分を切り落として新しい端子を付けるだけでも新品に近いコンディションに戻ると思います。さらに圧着だけではなく半田付けしてやればさらに良いはず。
ただしハーネスの長さは少し(1~2cmくらい)短くなってしまうので、長さに十分な余裕があるか実車でのハーネスの装着状態をみて確認しなければなりません。もし長さに余裕が無い場合はその部分だけコードごと作り直そうと思います。
という事で、出物はないかな?とヤフオクをチェックしたら、タイムリーな事にSR型のハーネスが2,900円で出ていて、競うこともなく落札。
届いたものがこちらでちょっと汚れはありますがまずまずのコンディションのようです。
と思っていたら早速このように腐食している箇所を見つけました。
このハーネスが付いていた車両がどのような状態であったのかは分かりませんが、やはりハーネスの劣化は避けられないものなんだと実感しました。
逆にリフレッシュしたハーネスに付け替えたとき、カタナの調子がどのくらい良くなるのかちょっと楽しみになってきました。
今後、作業の様子をボチボチと書いていこうと思います。