冬の間はバイクを徹底的にサボる代わりにスキーで憂さ晴らし(?)をしています。
近場のスキー場へ日帰りでちょっと滑りに行く程度で、スキーの腕も何とか人並みには滑られる程度。それでも少しずつ上達しているようにも感じられます。
バイクもですが、上達を実感できると楽しいしもっと頑張ろうという気になります。
そんな状況なんですが、先日滑っているときふとした事で前後の加重バランスが後ろ過ぎているんだ、という事に突然気が付きました。ブーツの中で踵が沈み込み過ぎていて、自然に立っていると後ろ側に重心がある感じです。
私のブーツは十数年前に買ったものでしかも安物。やっぱりブーツはもっと良いものでなければダメなんだ、直ぐにでも新しいブーツを買わねば、と悪い虫が騒ぎ出しました。
でもカタナという金食い虫がいるし、そう安直に買い替えてはいられなない。
何か良い手は無いかなと考えた結果、インソール(中敷)を踵部分が厚いものに交換すれば良いのではないかと思い付きました。インソールの調整はスキーブーツに限らずとても重要ですし。
ただ、どんなインソールが良いか?値段もピンキリだし、踵部分が厚いものってあるのだろうか?そもそも自分のスキーブーツにピッタリ合うインソールが見つかるだろうか?
と思っていたら、職場で使っている底がすっかりすり減ったクロックスのまがい物のサンダルが目につきました。素材はゴムスポンジみたいなもの。
これを材料にしてインソールを作ってみてはどうだろう?と閃きました。切って削って形を整えれば良いだけで難しくはないはず。我ながら良いアイディア。
このサンダルはそろそろ捨てようと思っていたところだったので、早速工作に取り掛かりました。
まず、サンダルのアッパー部分をハサミで切り離します。
次にスキーブーツのインソールと同じ大きさにハサミとカッターを駆使して形を整えていきます。
柔らかい素材なので加工は簡単。大まかな形になったところで、試しにブーツの中に入れて確認してみました。
が、ここで問題が発覚。
このゴムスポンジのような素材ではブーツ内側に生地に引っ掛かってしまい、なかなか奥に敷くことが出来ません。またブーツを履くときに靴下が引っ掛かって足を入れるのに難儀しそう。
とい訳で、サンダルベースのインソールはあえなく中止。良いアイディアだと思ったのになかなか上手く行かないものです。
ただ、これで諦めることはできません。ノーマルのインソールを加工することにします。
材料はホームセンターで買ってきた厚さ2mmのコルクのシート。コルクは柔らかいしクッション性もあるのでインソールの加工素材としては良さそうです。
これでノーマルのインソールの下に履かせる“ゲタ”を作り、踵部分を上げることにします。
インソールの土踏まず~踵部分の形にコルクシートを何枚か切り出し、接着剤で貼り合わせます。(接着剤はセメダインXを使用)
これをカッターとヤスリで成形。
これをノーマルのインソールの下に貼り付ければ完成ですが、その前に”ゲタ”の高さの具合を確かめてみることにしました。
ブーツの中にコルクの“ゲタ”を敷いて、その上にインソールを敷いてみたところ、“ゲタ”の大きさ(幅)がブーツの内側にピッタリでズレたりすることは無さそう。これならインソールに接着しなくても良さそうです。
肝心の前後の加重バランスですが...
部屋の中でブーツを履いて立ってみた感じでは中々良い感じで、以前よりも前側に加重がかかるようになったと思います。因みにコルクシートは最終的に4枚重ねたので8mmのゲタを履かせたことになります。(多少つぶれて薄くなると予想)
足裏の感触も問題は無さそうです。踵や足首部分のホールド感も良くなったと思います。
これは早くスキーで滑って試してみたいです。