FCRの油面変更を行った際、ついでにスライ・ドバルブの清掃も行いました。
39ΦのFCRも全バラしてメンテナンスしたいところなのですが、その際に交換するつもりのOリングの到着がまだまだ先なので簡単なところだけで。
バイク雑誌のキャブレターのメンテナンス記事とかで、“レーシングキャブレターは定期的にオーバーホールが必要”と書かれているものの、記事の内容は分解と組み立ての概略程度しか書かれていなく、具体的にオーバーホールのポイントは何なのだろう?とモヤモヤしていました。
自分のはパワーフィルター付けているから、キャブレターの中身はそんなに汚れていないし。
でもネットでいろいろな方の投稿を読んだり、試行錯誤しているうちにFCRではこのスライドバルブのクリーニングが肝なのだな、と思うようになってきました。
一番の可動部分であるし、エンジンからの吹き戻しとかで汚れやすい部分だと思います。特にバルブのローラーのベアリングが重要で、ここが汚れて動きが悪くなると、
アクセルの開閉でバルブが上下するときにローラーが回らず、キャブレターボディの壁を引きずって磨耗させることになるようです。(よくFCRはボディが減る、といいますがこういうことなんですね)
今回は一年ちょっと振りのチェックでしたが、汚れているベアリングが何個かありました。
▲手前のベアリングは殆ど汚れていないですが、奥の方は一目で汚れているのが分ります。回転も少し重くなっていました。
ベアリングの回り具合も汚れていないものに比べるとちょっと悪くなっていました。クルクルと回るけれどベアリングにしてはちょっと軽さに欠ける回り具合です。
走行距離にもよるのでしょうが、やはり1年に1度くらいは点検、クリーニングしたほうが良さそうです。
汚れを拭き取ってWAKO’Sのラスペネを注油しておきました。
これだけでシャ~と軽い音を立てながらとてもスムーズに回るようになりました。
問題は潤滑の持ちですが、Oリングが到着したらまた分解するつもりなので、そのときチェックしてみようと思います。