先日の記事で書いたカタナのエンジンオイル漏れ。
シリンダーヘッド・カバーのガスケット交換のためお世話になっているバイク屋さんに行ってきました。
お店はちょっと遠くにあるので、半分ツーリングに行くようなもの。それにバイク屋さんとはお友達なので遊びに行くにも兼ねています。
道中の走りを楽しみ、バイク屋には夕方到着。
“ヘッドカバーのガスケット交換は大した作業じゃないから、1時間ちょっとで
終わるよ~♪ ” とのことでしたが....最初から蹟きました。
まずシリンダーヘッドの横に付いてあるキャップを外そうとしたのですが、これを留めているビスが一本緩みません。というか全く動きません。
▲矢印で指しているビスです。
インパクトドライバーを使っても緩まず、結局ビスの頭が千切れてしまいました。全くの想定外の事態。どうも斜めにビスを入れて無理やり回しこんでいたようです。(勿論、私の仕業ではありません)
そしてシリンダーヘッド・カバーを留めているボルトを抜いていったのですが、やはり3本固着していました。
強力な浸透性潤滑剤やバーナーで熱してみたり、と手を尽くしたもの2本は完全に固着していてビクともせず。ボルトを捻って千切るより他ありませんでした。
▲分かり難いですが、途中で切れたボルトが残っています。
固着していた3本はいずれもエンジンの前側の縁部分のボルト。外すことができた一本は完全に錆びていました。多分、他の2本も同じでしょう。
なぜこんなにも錆びていたのか?
一つの理由は、シリンダーヘッドの外周のボルト穴は実は貫通していて、ボルト穴の下側から水分が浸透しやすい構造であるからだと思います。(ここのボルト穴が貫通していたなんて初めて知りました)
▲矢印のシリンダーヘッドの外周のボルト穴は貫通(底が空いている)しています。
もう一つは、エンジン前側の方は排気側なので一番熱くなる部分であり、熱により錆びがより進行したと思われます。
ともかく、残ったボルトを除去して痛んだネジ山にはヘリサード入れる等の処置をしなければなりません。でも場所的にフレームが邪魔なのでシリンダーヘッドを外して作業する必要があります。ヘッドカバー側もビスが残っているので、こちらの作業もあります。
どうしようか?と相談するも結論はほぼ見えています。
この日の作業続行は諦めて、カタナは入院させて修理することとなりました。
まあ走行距離も4万5千キロに達しているので、ヘッド周りのカーボンを落としたりとかいろいろチェックしてもらうには良い頃合なのかも知れません。
今までも調子よく回っていたエンジンですが、より調子良くなって帰ってくることでしょう、と前向きに考えます。
ということで、この日はこれで店終い。
元々友人宅に宿泊していく予定だったので、近くの温泉へ繰り出して汗を流し、
馴染の居酒屋さんでたらふく旨いものを食べ、ビールを飲み、楽しく過ごしました。
▲持参した鯨肉で何か作ってとお願いしたら、ユッケにしてくれました。これが絶品でした。この居酒屋さんはどの料理も外れが無くて美味しいのです。