未だカタナは修理から戻らず、手持無沙汰な日々を過ごしております。
だからという訳ではないですが、今回もバイクとは全く関係の無い話で野球の話しです。(しかも阪神タイガースの話しですので予めご了承下さい。)
唐突ですが、私は阪神タイガースのファンであります。
関西に縁もゆかりもなく、子供の頃は巨人を応援していたのですが、何に惹かれたのかいつの間にかタイガースファンになっていました。
といっても、楽天イーグルスや日本ハムファイターズも結構好だし、横浜ベイスターズや広島カープも嫌いでは無い、というゆるいファンです。
阪神タイガースは不思議なチームだと思います。巨人と並ぶ歴史あるチームであり強豪のイメージがありますが優勝は数えるほど。ダメ虎の暗黒時代でもNPB有数の人気球団。
私的にはフェラーリのF1チームとイメージが被ります。
M.ジューマッハがドライブして勝ちまくった2000年代以降ではなく、A.プロストやN.マンセル、J.アレジの時代です。美しい車体に強力なV12エンジンを搭載し一流ドライバーがドライブしてもなかなか勝ちきれず、強さと脆さも感じるチーム。
そして熱狂的なファン(ティフォシ)。(さしずめマクラーレン・チームは巨人軍といったところでしょうか)
今年は強いのか弱いのか良く分からない我が阪神タイガースですが、金本監督となってから今までとは明らかに違うチームになったと思います。
若手だけではなく中堅にもチャンスが与えられ、日替わりでヒーローが誕生すると応援のし甲斐があるというもの。
そうなるとTVだけではなくスタジアムで観戦したくなります。それにスタジアムに響き渡るヒッティングマーチ(福留選手のなんか良いですね)と歓声は格別で血沸き肉躍ります。
7月の上旬の横浜スタジアムで観た試合は実に楽しかったです。
丁度タイガースの調子はどん底のとき。序盤は阪神の拙攻に対し、筒香選手にはホームランを打たれ、その後もベイスターズにポコポコポコポコ打たれて、こりゃ今日もダメかなと意気消沈するような展開。
ところが中谷選手、原口選手の連続ホームランで一気に逆転。そして今までの鬱積を晴らすかのように打ちまくり終わってみれば10-5の快勝。
スタンドも大変盛り上がりました。
平日なので仕事帰りの大人しそうなサラリーマンが多く応援も拍手程度の静かで控え目なものでしたが、ビールが進むにつれ、阪神にヒットが出るにつれボルテージが上がり、いつしかメガホンを打ち鳴らし、ヒッティングマーチにあわせて声をからすという状況に。
点が入るたびにみんな大喜びで前後左右の人達とハイタッチして大盛り上がり。そして「六甲おろし」の大合唱。見知らぬ者同士なのにまるで旧知の仲間のようでした。
自分の左隣の席は “彼氏に連れられてやって来たOL” 風の女性かな?と見えましたが、実はタイガースの選手全員のヒッティングマーチを完璧に歌える筋金入りのトラキチでした。
右隣の席の若人は7回が始まる前、ジェット風船を用意し忘れた私に “これ使ってく
ださい”と風船を分けてくれました。一斉に黄色いジェット風船が宙を舞うのは夢のような景色でした。
何回六甲おろしを歌ったことか。最高に楽しい時間でした。
8月に入った今も相変わらず 打たれる、打てない、守れないなんて試合もやらかしていますが、毎試合気になって仕方ないです。
やはり阪神タイガースは不思議な魅力のチームです。