自分だけのカタナをつくる ~ Bike &DIY ~

GSX1100S刀のプライベートカスタムと気ままな工作と冬はスキーの日記です

サンポールで錆び落とし

 ちょっと前の事ですが...バイクが修理から戻ってくるまでの間、暇つぶしにもう少しオリジナルPEAK1ストーブを弄っていました。

 今回やったのは、バーナースタンドの“燃料溜め”といわれる部材の交換。それと徹底的な錆び落しです。

 私のオリジナルPEAK1は他のPEAK1ストーブに比べて燃焼の安定が遅く、また煤が出やすいという特徴(?)があります。元々こんなに調子は悪くなかったはずなのですが。

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▲左側の方の炎が赤くなっております。点火してジェネレーターやバーナースタンドが熱せられるまではいつもこんな感じです。このままヤカンなどを掛けると赤い炎のところが煤で真っ黒になってしまします。

 


 どうもバーナースタンドに問題があるのではないか?バーナースタンドを換えてみようか?と思っていたところ、“燃料溜め”の部材が売られているのを見つけました。

 “燃料溜め”とは綿みたいなものでジェネレーターか噴出された燃料を吸い揮発させるためのもののようです。

 バーナースタンドを買い換えるより安く済むし、モノは試しで交換してみることにしたのですが、どうせなら錆びも徹底的に落としてみることにしました。

 

 まずはバーナースタンドから古い“燃料溜め”材をピンセットや細いマイナスドライバー等を使って取り出します。燃料パイプとの間に押し込まれているだけなので簡単に取れます。*1

f:id:sword749:20170813001842j:plain▲引き出した“燃料溜め”材の下部の方は少し錆びを吸い込んでいるところがありました。

 

 

 そして錆び落し。ワイヤーブラシやスチールウールでは取りきれない根深い錆びを除去するため、サンポールに浸すというやり方を試しました。

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 サンポールは強力な酸性。(それにサンポールはスーパーやホームセンター等で買えるし、価格も安いです)

 酸による反応で錆びを落とそうというわけです。

 ちょうど良いサイズのプラスチック容器(金属容器はNG)にバーナーボール(ついでに他のパーツも)を入れ、サンポールをなみなみと注ぎます。

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 すると間もなく細かな泡が立ってきました。みるみるうちに表面は細かな泡で覆われました。

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▲小さな泡が出ているのが分りますでしょうか。

 

 

 たまに様子を見つつ数時間放置。泡立ちが無くなって反応も止まっているようなので、パーツを引き上げました。

 先日のメンテで大分錆びは落としていたにもかかわらず大量の錆びが剥がれ落ちていました。

 

 でも良く見ると、バーナースタンドの隅の方にはまだ錆びが少し残っていたので、もう一本サンポールを使って浸し直しました。

 

 2回目の処理でも結構な錆びが落ちてきました。バーナースタンドの錆びは思っていた以上に酷かったようです。

 ここからは大急ぎです。サンポール液を捨て、酸性を中和するためアルカリ性の洗剤(マジックリンを使いました)で洗います。

 その後使い古しの魚焼き用の網に載せ、キッチンのコンロで火であぶって乾燥させます。

 ぼやぼやしているとたちまち錆びが出てくるので大急ぎです。(なので途中の作業の写真はありません)

 

 肝心の錆びはきれいに落ちていました。サンポールでの錆び落し、成功です。

 

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f:id:sword749:20170813002426j:plain▲このとおり、頑固な錆びがきれいに除去されました。錆びの酷かったところは侵食されて地金が凸凹していいます。

 

 そして耐熱塗料を塗って仕上げ。

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 きれいになりました。“燃料溜め”材については次回。

 

*1:このとき、バーナースタンドは燃料タンクから外しておいた方が良いです。(バーナースタンドをタンクに留めているタッピングビスが燃料溜め材に食い込んでいるため)