自分だけのカタナをつくる ~ Bike &DIY ~

GSX1100S刀のプライベートカスタムと気ままな工作と冬はスキーの日記です

レジェンド・カサイ

 オートバイとは全然関係のない話ですが...

 

 間もなく冬季オリンピックが始まります。

 私にとって冬季オリンピックといえばスキー競技。その中でも特にジャンプ競技に注目しています。何故だか分かりませんが、子供の頃からジャンプ競技が大好きなのです。

 4年前のソチ・オリンピックでは葛西選手の銀メダル獲得に大いに興奮しました。

 今年もあの感動をもう一度、と期待したいのですが、今シーズンのワールドカップの成績をみるとどうかなあ、と言う感じですが。(今シーズンは小林潤志郎選手が調子良いので期待したいです)

 

 その葛西選手について少々。

 若い頃はヨーロッパでは"カミカゼ・カサイ"と呼ばれ、近年では″レジェンド″という呼び名が定着した葛西選手ですが、″レジェンド″とよばれ始めたのはソチ・オリンピックからではなく、その前のシーズンからです。

 2012/2013シーズンのジャンプ週間(Four Hills Tournament)*1の確かドイツ・ガルミッシュの大会から″レジェンド″とよばれ始めたらしいです。(オーベルストドルフの大会だったかも)

 ただ葛西選手としては、その頃は思うような成績が残せていなかったので、TVのインタビューで″レジェンド″とよばれる事に若干複雑な気持ちであることを露呈していました。

 でもジャンプの本場のヨーロッパの人達は、葛西選手が若い頃は凄い選手であったかをちゃんと知っているし、長年にわたりジャンプを続けている事に敬意を抱いていたのだと思います。

 

 その事が良く分かるのが、ソチ・オリンピックの直前に行われたオーストリア・バートミッテルンドルフのフライング・ヒルの大会です。この大会で葛西選手は10年振りにワールドカップの優勝を果たします。1本目、2本目共にトップ成績の圧勝でした。

 この2本目で優勝を決めたときがいろいろ凄かったです。

 

  •  観客からはオーストリア選手に対するのと同じかそれ以上の大歓声。そして自国選手が優勝したわけではないのに客席一面オーストリアの旗が振られていた。
  • 2本目のジャンプで葛西が着地した瞬間、コーチボックスではオーストリアチームのコーチ達が日本チームのコーチより先に万歳、ガッツポーズ!まるで自国の選手が優勝したかのような喜びよう。(下記動画の2:39くらいのところです)
  • ランディングバーンに立っている葛西選手の元に、ワールドカップ最多勝シュリーレンツァウアーを先頭に各国のトップ選手達が祝福にやって来て、最敬礼のお辞儀をしていました。(普通は他国の選手に対しこんな風に祝福する事はないです)
  • 葛西選手がランディングバーンの外に出るとき、オフィシャルのおじさんが握手してドアマンのようにゲートの扉をあけてくれた。(これも普段の試合ではあまり見られないことです)

 


[Full HD] Noriaki Kasai WINNER Kulm 11.01.2014

 

 

 この試合は日本でもJ-Sportsで放送されていて、解説をしていた竹内元康さんは葛西の優勝とこれらの光景をみて興奮気味に″今夜は酒盛りだ!″と言っていましたが、私もまさにそんな気持ちになりました。

 

 私としては、ソチ・オリンピックのラージ・ヒルでの銀メダルよりも、この試合での優勝の方が感動の度合いが高いです。

 出来れば、今年これを超える感動を味わいたいです。

 

*1:年末年始にかけてドイツとオーストリアの4つのジャンプ台で試合を行い、4試合の合計得点で総合チャンピオンを決めるもの。始まりは1953年からで大変歴史のある大会。自動車レースのF1でいうとモナコ・GPのような特別な大会です。