このブログ、本来はバイク関係が主のはずなのですが、最近はスキーの話題ばかりでしかも更新も滞りがちなので、本日は頑張って二連投稿です。
先日、グリスアップのメンテナンスを施したシフトペダル周りですが、kazuアニバ さんからシフトリンク・ロッドとギア・シャフトのアームの角度がよくないのではないか?とのコメントを頂きました。
ロッドとアームが直角くらいが望ましい、という趣旨の内容かと思います。
これは私も気にはなっていました。現状の組み付けではペダル操作の力が効率的にシフトロッドを回す方向に作用していないと思います。
整理して考えてみると...
シフト・アップの場合、ペダルを上方向に操作することによりロッドを介して「b」(黄)方向に力が加わるのですが、アームを動かす方向はそれよりも下向きの「a」(青)の方向。「b」の力は「a」と「c」(緑)に分かれるのでより大きな力が必要となり、またギア・シャフト側にも「c」の余分な力が働くことになると思います。
物理の "力の分解” というやつで、多分この解釈で合っているのではないかと。もう学校の授業で学んだことはすっかり忘れていますが(汗)。
このような状態に組み付けるのが理想だと思います。これだとペダル操作の力がそのままアームを動かす方向に無駄なく作用しますので。
しかし、これだとロッドの長さを長くするためにアームにかかるロッドのネジ山が少なくなってしまいます。この状態では乗りたくないです。
ペダルの角度をもっと水平方向にすると、無理なく(ロッドのネジをしっかり締めて)このような角度に調整できます。(メーカー出荷時はこのようになっていると思われます。)
でも、これだとシフト操作が窮屈になってしまうんです。ちょっと私の足首の関節が固いのかもしれません。それでシフトの角度を少し下げているのですが、そうするとロットの長さが足りなくなり上記のような問題が発生し...
さて、どうするか。
このような問題の対処方は古来より三通りに分けられます。家康方式、信長方式、秀吉方式で、「鳴かぬなら、〇〇〇〇〇、ホトトギス」というやつです。
まず家康。「鳴くまで待とう」なので、乗り手が慣れるのを待とうということですが、そう簡単に足首の可動域が増えそうもなく、ちょっと無理っぽいです。
信長は「殺してしまえ」なのでこれはダメですね。「そのようなバイクは捨てて別のバイクに買い換えてしまえ」と解釈でき潔いですが、そういう訳にもいきません。
最後、秀吉の「鳴かせてみせよう」。問題があるなら手を加えて解決しましょう、という手段です。またカタナといえばヒデヨシでありますし。やはりここは秀吉方式しかありません。
という訳で、ノーマルより少し長いロッドを自作してみる事にしました。
決して難しい工作では無いと思いますが、上手くできるかどうか。また期待した効果が得られるかどうか。
次回に続きます。