コールマン ストーブのジェネレータ修理の後編です。(前編⤴)
まずは分解です。
まずノズル部分を外します。ねじ込み式なのでモンキーレンチ等でグリグリ回して外します。
次にレバー根元のナットを緩めてレバーをプライヤーで掴んでグリグリ引っ張っていくと、レバーASSYがすっぽり抜けます。
レバーASSYが抜けるとニードルASSYもノズル取り付け口から取り出すことが出来ます。
問題のニードル。本来はこのような極細の針が付いています。この針が折れてしまったので、これを再生するわけです。 (折れた状態の写真は撮り忘れてしまいました。)
針はかしめて取り付けてあるだけだったので、残った部分をペンチでつまんで引っ張ると引き抜けました。
因みにレバーの真ん中にはグラファイトパッキンなるものがあります。このパッキンで燃料が漏れないように塞いでいるのですが、これが脆く崩れやすいので取扱いには注意が必要です。*1
ジェネレータの他の部品もそうですが、ニードルの素材は真鍋のようです。ホームセンターを漁ったところ丁度良いものが売っていました。
これを適当な良い長さ(11~12mmくらいが丁度良いようです)にカットしてニードルASSYの本体部分に挿入し、軽くペンチでかしめてやります。
ここからが本番です。ニードルの先を細く尖らせなければなりません。いろいろ考えた次のような方法を思いつきました。
ニードルを電動ドリルのチャックにくわえさせ、ニードル先端を紙やすりで挟んでドリルを回します。なかなか簡単には削れませんが、徐々に削れて尖ってきます。
ときどきノズルを嵌めてみて具合を見ます。この位までノズルがはまるようになればOKです。細くし過ぎると弱火に出来なくなるので難しいところです。
よい具合まで細く尖らすことが出来たら組み立てです。
まずはジェネレータ部分に切り欠き部分をこの向きでセットします。
そしてレバーASSYの組み込み。レバー先端がニードルASSYの切り欠きにはまってレバー操作でニードルが前後に動くことを確認したらナットを本締めします。
最後にノズルを取り付けて完成です。(ニードルを折らないように慎重に)
いよいよストーブにジェネレータを取り付けて燃焼の確認。ちゃんと火力調整が出来るか。。。
ポンピングをしてタンク内に圧をかけ、燃料バルブを開くとシューという燃料が噴出される音が聞こえ一安心。
ライターで点火すると勢いよく炎が上がりました。ジェネレータが温まるまで少しの間強火のままとし、燃焼が安定してきたところで火力調整の確認。
火力調整も強火からトロ火までばっちりです!(とは言っても実はニードルが太すぎて火力が弱かったり、細く削りすぎてトロ火にできなかったり、と2回ほどニードルを作り直しています。)
見事ジェネレータを再生することが出来ました。やれば出来るものなんですねぇ。モノを修理して使えるようにするというのは面白い!
これで少し安心してコールマンストーブを使うことができます。