自分だけのカタナをつくる ~ Bike &DIY ~

GSX1100S刀のプライベートカスタムと気ままな工作と冬はスキーの日記です

コールマン・ストーブのジェネレータの修理(後編)

 コールマン ストーブのジェネレータ修理の後編です。(前編⤴

 

 まずは分解です。

 まずノズル部分を外します。ねじ込み式なのでモンキーレンチ等でグリグリ回して外します。

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 次にレバー根元のナットを緩めてレバーをプライヤーで掴んでグリグリ引っ張っていくと、レバーASSYがすっぽり抜けます。

 レバーASSYが抜けるとニードルASSYもノズル取り付け口から取り出すことが出来ます。

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レバーASSYを外した図。レバーの先端がニードルの切り欠きにはまり、レバーを回すことでニードルを前後に移動させます。



 

 問題のニードル。本来はこのような極細の針が付いています。この針が折れてしまったので、これを再生するわけです。 (折れた状態の写真は撮り忘れてしまいました。)

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これは再生後のものです。(ご参考に)

 針はかしめて取り付けてあるだけだったので、残った部分をペンチでつまんで引っ張ると引き抜けました。

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 因みにレバーの真ん中にはグラファイトパッキンなるものがあります。このパッキンで燃料が漏れないように塞いでいるのですが、これが脆く崩れやすいので取扱いには注意が必要です。*1

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 ジェネレータの他の部品もそうですが、ニードルの素材は真鍋のようです。ホームセンターを漁ったところ丁度良いものが売っていました。

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300mmのものが20本も。使うのはせいぜい数十mmなのですけどね。

 

 これを適当な良い長さ(11~12mmくらいが丁度良いようです)にカットしてニードルASSYの本体部分に挿入し、軽くペンチでかしめてやります。

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 ここからが本番です。ニードルの先を細く尖らせなければなりません。いろいろ考えた次のような方法を思いつきました。

 ニードルを電動ドリルのチャックにくわえさせ、ニードル先端を紙やすりで挟んでドリルを回します。なかなか簡単には削れませんが、徐々に削れて尖ってきます。

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 ときどきノズルを嵌めてみて具合を見ます。この位までノズルがはまるようになればOKです。細くし過ぎると弱火に出来なくなるので難しいところです。

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 よい具合まで細く尖らすことが出来たら組み立てです。

 まずはジェネレータ部分に切り欠き部分をこの向きでセットします。

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 そしてレバーASSYの組み込み。レバー先端がニードルASSYの切り欠きにはまってレバー操作でニードルが前後に動くことを確認したらナットを本締めします。

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これが最大火力の位置。ニードルが奥に引っ込んでいます。

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こちらが弱火の位置。ニードルが前に出てきています。



 最後にノズルを取り付けて完成です。(ニードルを折らないように慎重に)

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 いよいよストーブにジェネレータを取り付けて燃焼の確認。ちゃんと火力調整が出来るか。。。

 ポンピングをしてタンク内に圧をかけ、燃料バルブを開くとシューという燃料が噴出される音が聞こえ一安心。

 ライターで点火すると勢いよく炎が上がりました。ジェネレータが温まるまで少しの間強火のままとし、燃焼が安定してきたところで火力調整の確認。

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まずは強火

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中火

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弱火(とろ火)!

 火力調整も強火からトロ火までばっちりです!(とは言っても実はニードルが太すぎて火力が弱かったり、細く削りすぎてトロ火にできなかったり、と2回ほどニードルを作り直しています。)

 

 見事ジェネレータを再生することが出来ました。やれば出来るものなんですねぇ。モノを修理して使えるようにするというのは面白い!

 

 これで少し安心してコールマンストーブを使うことができます。

 

*1:仮に崩れてしまってもグラファイト素材が販売されているので補修はできます。