先日フレームにゴムパッドを貼って解消したカタナの加速時のビビリ音。
ところがまた鳴り始めました。残念ながらゴムパッドの劣化が原因ではなかったようです。音が鳴るということは何かがガソリンタンクに触れているはず。こうなったら徹底的に調べなければなりません。
まずガソリンタンクを下ろして裏側を確認。
かなり汚い....まぁそれは置いておいて、何か当たった痕跡が無いかと見てみます。フレームと接する部分の接触跡は有るけれどここはフレームにパッドが貼られているので音の原因ではないはず。他には目立つ痕はなし。
次に車体側。何かブラブラしているパーツとかないだろうか?特に無いなあと思ったとき、ホーンの存在に気が付きました。
これ、もしかしてタンクに接触しているのではないか?ホーンはシンプルな平板状のステーを介してフレームにボルトで固定されています。ボルトを緩めればステーの取り付け角度、つまりホーンの位置は自在にズラせます。
ガソリンタンクを載せて下から見てみると殆ど接触しているように見えます。
どうやらこれが原因のようです。恐らくガソリンが満タンの時はホーンの振動は抑えこんでいて、タンクが空になってくるとホーンの振動がタンクに伝わって共振?していたのでしょう。そういえばホーンの音が “ピィー” という乾いた音ではなく、“ビビビ~” と濁った変な音だったなぁ...
ボルトを緩めてホーンが10mmくらい下になるように調整。
ガソリンタンクを載せて走ってみると異音は完全に解消されました。余計なノイズが無いとこんなにも気持ち良く走れるとは。エンジンの吹け上がりも滑らかになったかのように感じます。
しかし、そもそもなぜホーンの位置がずれたのか?
これは2年前にエンジンのヘッドカバーを修理したときの作業だと思われます。
ヘッドカバーを外すにはホーンが邪魔なので一旦外したはず。組み上げのときにホーンの位置が上になったのでしょう。しかしホーンの位置が固定されない構造とは意外でした。
兎も角これで一件落着です。