朝6時半頃に起床。普段より遅めの目覚めです。天気はまずまず。
朝食はピザパンとコーヒーです。どうって事のないコンビニの調理パンでもキャンプ場でちょっと炙ってやるととても美味しいです。
さて、突然ですがツーリングはこの日で終わる事となりました。
昨夜、「まりも湯」からの帰り道、父親から "(北海道の)室蘭の叔母が亡くなった” という電話がかかってきました。容体がかなり悪い事はきいていましたが、まさかこのタイミングとは。
過去にもブログに書いていましたが、私は生まれも育ちも北海道(札幌)。とは言え、今や関東での生活の方が長いし北海道でバイクに乗っていた期間は僅か。道東や道北を訪れたのは北海道を離れてから。さらには阪神タイガースのファンというややこしい状態です。
実は今回、北海道にツーリングで来ていることは親や兄弟には知らせておらず。(実家に寄るのが面倒だったので)
私が北海道に居るとは思っていない父親は、急な事だし葬儀に出るのは難しいだろう、香典は立て替えておくから、という。
とりあえず、うん判ったと電話を切ってしまいましたが、悩ましい事となりました。
このまま黙っていればバレずにツーリングは続けられるが...
殆ど付き合いの無い親戚ならともかく、叔母は私が小さい頃より可愛がってくれた人。葬儀に出ずにツーリングを続けても楽しめる訳がないし、その後も心に重たいものを抱え続けることになるでしょう。
礼服はどうするか?ジーンズにブーツ、ライディングジャケットで葬儀に出る訳にはいかない。
考えた結果、礼服は札幌の旧友に借りる事にしました。(旅行とかに出かけておらず在宅していれば、ですが)その後に実家の方に連絡(白状)しよう。
荷物を片付けテントをたたみ出発の準備を整えてから旧友に電話してみるとあっさり連絡が取れ、スーツや靴を借りられることとなりました。
第一関門クリア。
続いて親・兄弟への連絡。まずは弟に電話をしよう。その方が話がややこしくならないはず。
しかし電話に出たのは最近めっきり口やかましくなった義妹(弟の嫁)。弟は仕事で不在だという。しまった。想定不足だった。
「叔母さん昨日亡くなっちゃって...お兄さんはやっぱりお葬式には来れないよねぇ..」
そう言われるとやはり心が痛む。意を決して実は今北海道にいるんだと伝える。
義妹は「はぁ???北海道にいるってどういうこと?」という反応でしたが、事情を説明するとすんなり納得してくれ、葬儀に出れるのは良かったと前向きな反応。てっきり “なぜ黙って来ているのか、水くさい” とガーガー言われると覚悟していたのですが。
葬儀は明日からだけど詳細はまだきいていないとのこと。今日の夜には実家に着くからと伝え電話を切る。
次にフェリーの変更。だいぶ先の便しか空きは無いけれど仕方がない。
こうしているうちにもキャンプ場にいたバイクは次の目的に向け次々と颯爽と走り去っていきます。もうツーリングの気分はすっかり霧散しまった。
フェリーの予約変更をしていたらまた義妹から電話。親や弟とかにはこちらの状況を説明し葬儀の参列の段取りも調整してくれたそう。これは助かる。
しかしなかなか話は終わらない。いつも彼女の電話は長いのです。何故女の人は延々としゃべり続ける事が出来るのだろう。血は繋がっていないのに段々お袋さんに似てきた。iPhoneは電波をバンバン出しているので熱くなってくる。
「ところでお兄さんは今何処に居るって言ってたっけ?....阿寒湖?ふーん...阿寒湖ってどこだろう?.. 遠いの??」*1
今は阿寒湖の場所を説明している場合では無いんだよ。
ようやく電話が終わったとき、キャンプ場の駐車場のバイクは私のカタナ一台だけとなっていました。
<続く>
*1:義妹は沖縄出身なのです。しかし北海道に住んでかなり経つのでそろそろ阿寒湖くらいはどの辺りにあるか把握しておいた方が良いと思う。なかなか良いところなので今度家族で行くと良い。