昨年秋にカタナに装着したACEWELLのACE-6552の感想をまとめてみました。
そもそもメーターの換装は ″このメーターに是非取り替えたい!″ という動機があったわけでは無く、メーターギヤが破損してしまいその修理をどうしようかと考えているうちにギヤの交換ではなくいっそメーターを変えてメーターギヤを廃止したらどうか?、と思い至っだのが事の経緯です。
(私のカタナはフロント周りをいろいろ変えているので、メーターギヤには加工を施さねばならず、単なる部品取寄せ・交換では済まないのです。また、メーターギヤの破損は2回目で、また壊れる可能性も大なので何か別の処置が必要と思えました。)
そんな経緯だったので換装するメーターに多くは求めていなかったのです。速度とエンジン回転数と走行距離が分かれば十分だ、と。
でも実際に新しいメーターに換装してみるとバイクが別物になったように感じました。
今までに無かった様々な機能が得られたことで想像していた以上に利便|生が向上しました。特にギヤインジケーターなどは嬉しい機能でした。
見た目の雰囲気も変わりました。オリジナルのメーターは独創的なデザインではあるけれど野暮ったくも感じていましたが、随分とスマートになったと思います。ACE-6552の左右非対称の特徴的なボディ形状がカタナに馴染んでいると思います。
また副産物的なものですが、メーターケーブルが撤去された効果がとても大きいです。
フロント周りがスッキリして格好よくなりました。メーターケーブルってかなり邪魔くさい存在だったんだなぁと思いました。
【before】
【after】
メーターケーブルの着脱が必要無くなった事でメンテナンス作業も楽になりました。先日のフロントタイヤ交換で実感しました。
またメーターギヤ/ケーブルの抵抗は結構なものだったようで、バイクを押して動かすと軽く感じるようになりました。
そんなわけで今ではメーターを換装して良かったと思っています.
ではACE-6552本体の細かな感想、良い点と残念な点を。
良い点
メーターの視認性は良好
ACE-6552は速度が液晶表示であるので、当初は視認性を少し心配していました。
でも実際の使用感では全く問題無し。曇天でも日差しが眩しいくらいの晴天でも文字はくっきり見やすいです。夜間も液晶表示器のバックライトがギラギラすることもなくとても見やすいです。
ウィンカーやニュートラルのインジケーターランプも同様で見難いと感じる場面はありませんでした。
ギヤインジケーター
速度とエンジン回転数からギアポジションを導きだしているのですが、ギヤチェンジすると表示も直ぐに変わり十分に実用に足ります。今ギヤが何速に入っているのか表示で判るのは想像以上に便利でした。
今までは5速(トップギヤ)で走っているのにシフトアップしようとしたり、5速だと思っていたら4速だった、ということがよく有ったのです。
二つあるトリップメーター
私は普段トリップメーターでガソリン給油のタイミングを計っています。トリップメーターがもう一つあると、満タン走行距離とは別に区間距離を測ることが出来るので、いろいろな場面で活用できそう。(ツーリングで一日の走行距離を計ったりいろいろ活用できそうです。)
時刻表示が意外と便利
単に時刻が表示されているだけですがこれが意外と便利。今までは走行中も腕時計で時刻を確認していたのでつい時間を確認しそびれることがありました。が、常に時間が見られるので時間管理もバッチリです。メーターに時刻が表示されているのがこんなに便利とは思いませんでした。
電圧計
過去に発電系の不具合でエンジン・ストップを何回か経験しているので私的には電圧表示はバイクの状態を把握するのに重要な機能です。(つい先日もこの電圧表示が役に立ったばかりです。)
今までは個別の電圧計をトップブリッジに装着していましたが、このメーターに電圧表示機能があるので撤去する事ができました。
燃料計
残念ながらカタナの燃料タンクにセンサーが付いていないので燃料計は活用できていませんが、使えたらさぞ便利だと思います。
ちょっと残念に思うところ
インジケーターの誤動作がちょっと残念
1速を検知(算出)し難いようで2速と表示されることが多いです。またクラッチを切って進んでいるときは全然異なるギヤが表示(2速なのに4速)されたりします。
仕組み上仕方ないのですが、ちょっと興醒めする瞬間です。
低速域の速度表示がちょっと残念
停止する直前の速度表示がちょっとリニア性に欠けます。停止した瞬間は速度表示はまだ数キロm/hの表示をしていて、一瞬遅れてから"0km/h”になります。
現在はホイール1回転で1パルスで速度検出をしています。1回転当たりのパルス数を増やせば多少改善するのかもしれませんが、増やすとしても2パルスに留めておくのが良い(by取扱説明書)そうなので、劇的な改善は望めないかもしれません。
気になるのは停止直前の低速域だけで他の速度域は問題無いし、クルマのデジタル表示の速度計も似た傾向があるので気にしない事にしています。
大型バイク用としてはサイズが小さ目
中~大型バイクに装着するならばもう一回り大きいサイズの方がバランスの面で良いと思います。ウッドストックのステーを用いたので多少改善していますが、メーター単体では小さく感じると思います。
タコメーター部分は表示の面でももう少し大きい方が良いと思います。タコメーターの内側に配置されているウィンカーやニュートラル等のインジケーター・ランプがかなり小さく感じられるので。
メーター換装の作業はこちらから
①メーター選び ~ カタナのメーター換装 - 自分だけのカタナをつくる ~ Bike &DIY ~
②速度センサー選び ~ カタナのメーター換装 - 自分だけのカタナをつくる ~ Bike &DIY ~
③センサー用ボルト ~ カタナのメーター換装 - 自分だけのカタナをつくる ~ Bike &DIY ~
④速度センサーの取り付け ~ カタナのメーター換装 - 自分だけのカタナをつくる ~ Bike &DIY ~
⑤ステーの作成とメーター仮取り付け ~ カタナのメーター換装 - 自分だけのカタナをつくる ~ Bike &DIY ~
⑥配線検討 ~ カタナのメーター換装 - 自分だけのカタナをつくる ~ Bike &DIY ~
⑦配線詳細 ~ カタナのメーター換装 - 自分だけのカタナをつくる ~ Bike &DIY ~
⑧ダイオードの組込み ~ カタナのメーター換装 - 自分だけのカタナをつくる ~ Bike &DIY ~
⑨ 遂に接続・メーター動きました! ~ カタナのメーター換装 - 自分だけのカタナをつくる ~ Bike &DIY ~
⑩ ACE-6552の設定 ~ カタナのメーター換装 - 自分だけのカタナをつくる ~ Bike &DIY ~
⑪ホイールカラー ~ カタナのメーター換装 - 自分だけのカタナをつくる ~ Bike &DIY ~
⑫ACE-6552 ギヤ・インジケーターの学習不調と速度センサーの調整 - 自分だけのカタナをつくる ~ Bike &DIY ~