遂に形になったスキーラックにスキー板を積み走行テストです。
走り出してみると、真っすぐ走っている段階ではまずまずという感じでした。
ところが交差点をクイッと曲がるとスキーごとラックがグラリ。
ちょっと鋭角に曲がる度にスキーが助手席と運転席の間をグ~ラグ~ラと行ったり来たり揺れまくります。ひっくり返ることは無かったもののこれでは使い物になりません。
う~む、やはり車体と何らかの固定をしないといけないのかな。。。手軽に使える事がコンセプトだったのに。
想定外の不安定さにガッカリして帰宅し、とりあえず原因を検証することにしました。
すると、何とラックBのジョイントからラックAのパイプが抜けていました。これが走行中に抜けるとは想定外でした。これでは安定するわけがありません。最初の交差点を曲がったときに抜けたのでしょう。
さらにラックそのものの剛性も不足していることが分かりました。重いスキー板を載せて加重が加わっている状態で押すと結構グラグラと歪むのです。さらにラゲッジに置いたラックBも左右に動いている形跡がありました。
問題点が見つかったという事は、それを対策すれば状況も改善するはずです。
ラックBのジョイント部分にはパイプごと穴を空けてこのようなストッパーピンを追加。これで走行中にラックAのパイプが抜けることは防げるでしょう。
ラックの剛性不足はT字型ジョイントのパイプ挿し込み部分の隙間が原因でした。ビス一本での固定ではその隙間分のぐらつきが生じ、ラック全体で大きな歪みが生じていました。
ラックAの方も各ジョイントにタッピングビスを追加。これでかなり剛性が上がりました。
更にラックBをラゲッジルームにナイロンベルトで固定することにしました。
こんな部材を用意しました。
バックルは古いテント(初代STACY)を捨てる際に外しておいた再利用品です。
ベルトの片側にはマジックテープを縫い付け、このように組み付けました。
で、ラゲッジルームに備え付けられているフックにベルトで固定します。 これで走行中に横Gがかかっても大してズレないはず。着脱も大した手間ではありません。
再度実走行テストへ。すると前回とは比較にならない程に安定感が増しました。
きついカーブを回ってもラックは傾くこともなく安定しています。荒れた路面を走っても問題なし。
これなら安心して運転する事が出来ます。
ひとまずこれで完成として良いでしょう。
これで今までよりも長いスキーを積むことができます。スキーの積み下ろしもリアのゲートからスムーズにできます。
ラックの設置/撤去も簡単。冬のシーズンが楽しみです。
主な部材
イレクタージョイント
品番 J-5 4個
品番 J-7B 3個
品番 J-7C 7個
品番 J-49D 10個
イレクターパイプ 合計 約4m
ビラカン 4個
ナイロンベルト(20mm幅) 3m
ダイソー ゴムバンド 4組
スポンジゴムシート
タッピングビス
かかった材料費は凡そ3,000円位と思われます。なるべく安価に、という目標は達成できたといっていいでしょう。何よりも漠然としたアイディアからこのように具現化できあた満足感はプライスレスであります。
ただ、まだ改良すべき余地が残っているような気がしてなりません。スキー板固定用のゴム紐とかもう少し格好良いものにするとか。
欲を言えば短めの板をもう一本載せられるうようにできないかとか。
何か思いついたらまた手を加えると思いますが、それもまた楽しみです。