宿に入って浴衣に着替えたら落ち着く間もなく早速温泉に入ります。
渋温泉の魅力はやはり外湯巡り*1。街のあちこちにそれぞれ泉質の異なる九つの外湯があります。これを浴衣を着て下駄を履いて梯子するのが楽しみなのです。
因みに渋温泉の街並みとかは以前紹介した記事とあまり変わりは無いようでした。少し活気が減ったのかもしれませんが、元々静かで落ち着いた街だったし。以前は大勢いた外国人観光客(浴衣に下駄で外湯巡りを楽しんでました)の姿は殆ど見えなかったことくらいです。
ただ宿のご主人とか若干元気が無いようにも見え、やはりコロナ禍の影響は大変だったのだろうなと思いました。
宿のすぐそばの一番大きな外湯の九番湯(大湯)と八番湯に入りました。気持ちの良いお湯でした。
外湯から戻ったところで夕食です。沢山の料理が並び豪華です。
よく見ると一つーつの料理が凄く丁寧に盛り付けられていて箸をつけるのが勿体ないくらい。決して高価な食材ではないですか絶妙な調理でどれも美味しい!
実は以前はこういう旅館の食事って食べ応えが無いなぁ、ステーキとか丼物とかド~ンとくるものがいいなぁと思っていました。
最近になってこういう色々な料理を少量ずつ味わって楽しむのも良いものだなと思えるようになってきました。ようやく少し大人になれたようです(笑)。
夕食の後は再び外湯巡りと温泉街の散策です。
まずは近くの酒屋さんに志賀高原ビールと地元の日本酒を買いに。お店の方にお勧めの日本酒を訊いたら気さくに世間話っぽくいろいろ説明してくれました。志賀高原ビールって日本酒の酒造屋さんが作っていることも教えてくれました。
話しているうちに「そうそう、まだ並べていないけど志賀高原ビールの新しいのが入ってきたのよ。私もまだ飲んで無いんだけどね~」と箱から新商品を出してくれたり。
お勧めの地元の日本酒と新作の志賀高原ビールを買いました。
その後も他のお土産屋さんも見て回り、店のおばさんと世間話をしながらお勧めの野沢菜のラー油(いわゆる食べるラー油ってやつです)と椎茸の煮物のパックを買いました。
こんな風に旅先でお喋りして買い物するのは楽しいです。
野沢温泉や草津温泉のような賑やかさも良いけど、静かでゆっくり歩ける渋温泉はやはり良い。
外湯を3件入りながら温泉街をぶらぶらと散策しました。路地裏もなかなか趣きがあるのです。
こんなのを見つけました。
「渋九湯鍵札さげて下駄が行く」と「又逢った知らぬ同志の湯はしご」が良いなと思いました。
ひっそり営業している古いラーメン屋や居酒屋もありちょっと入ってみたい気分。(夕食をたらふく食べて満腹なので残念ながらパス)
私にとってここは宿の部屋でくつろぐよりあちこち散策したくなる街なのです。
外湯の利用時間の22時まで通りからは宿泊客のカラコロと下駄の音が聴こえ、良い夜でした。
(続く)