自分だけのカタナをつくる ~ Bike &DIY ~

GSX1100S刀のプライベートカスタムと気ままな工作と冬はスキーの日記です

ユーザー車検のよもやま話~「メーターの調子悪いのかい?」

 今までいろいろな事があったユーザー車検。これも750カタナのときの話です。

 

 一時、スピードメーターの針の動きが調子悪くなったことがあります。

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 停止状態から走りだすと針が0km/hのところに張り付いたままで、一瞬後でポンッと弾かれたように動き出すのです。

 一旦動き出したら後は問題なし。でも一旦止まるとまた張り付いたり。軽くメーターを叩くと動きだすので針が引っ掛かっているようでした。修理に出した方が良いかな?と思いつつも問題なく動くことも多くそのまま様子をみていました。

 

 そのうち車検の時期が到来。このところ調子良いしそのまま車検に臨むことにしたものの、当日になってまたむずかるようになってきて。

 ハラハラしながら検査を受けたらやはり引っ掛かりが発生。1回目はNGでやり直しの2回目でもダメ。

 

  う~~ん。スピードメーターの検査はタイヤを回すローラーの速度がゆっくり上がっていくので針の引っかかりが外れにくかったのかもしれません。

 

 すると温和そうな初老の検査官がやってきて「どうしたい?メーターの調子悪いのかい?」。

 状況を説明すると、「ちょと検査場の中をグルグル走ってきなさい。少し走れば針の動きも良くなるからさ。そのまま検査レーンに入ってきて。」と事無げにおっしやいました。仏様のように見えました。

 

 仏様の仰せのとおりにカタナを走らせ再度検査レーンへ。今度は大丈夫。お陰で車検をパスすることが出来ました。

 

 今ならメーターを叩いて針を動かして何食わぬ顔で検査を受けると思いますが、あの頃は純真(?)だったのか妙なマネをしてはいけない、と思っていたんですね。

 

 不思議なことにその後この症状は治まり、以降メーターの針の動きに問題が出ることはありませんでした。