自分だけのカタナをつくる ~ Bike &DIY ~

GSX1100S刀のプライベートカスタムと気ままな工作と冬はスキーの日記です

インナーブーツの手直し

 今シーズン、ようやく使うことができたフォーミングのインナーブーツはなかなか具合が良かったのですが、若干右足の踵部分のホールドが甘く、また左足の方で少し不具合(ブーツのバックルを締めると足首の少し上の部分で押されて痛みが出る箇所がある)があったので、製作してもらったブーツ研究所に持ち込み手直しをしてもらいました。(持ち込んだのは先月上旬なので、少し前の話しとなります。)

 

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ブーツ研究所は前回訪問時と変わりなく。店主もお元気そうでした。
他のお客さんのブーツの当り出しの作業中でした。



 早速 ”診察台” に座って問診開始。

 左足の痛みについては、症状を説明しただけで原因が大体分かったようで直ぐに処置。(痛みが出るのは此処ではないですか?と見事言い当てられました。)流石です。

 そして右足の踵部分のホールド感の緩さの原因は意外な事が判明。

 私の足を改めて確認してからブーツをチェックした店主は「あれ?無いな。...インソールの下に何か入ってませんでしたか?」。

 何でも私の踵の高さ(くるぶしの位置、と言っていたかも)は少し低いそうで、補正のためにインソールの踵部分の下にスペーサーを入れていたそうな。

 そういえばインソールを取り外したときにポロリと何か落ちてきたっけ。インソールの踵部分を適当にカットしたようなもので何なのか分からず。まさかそんな重要なものとは。

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実はこれが重要なのでした。(捨てずに取っていました)いませんでした

 

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このように踵を嵩上げします。

 

 しかし、足を見ただけで直ぐに分かるとは流石です。

 改めてスペーサーを作ってくれて(といっても不要なインソールからハサミでジョキジョキと切り出しただけですが)、両面テープでブーツの底に貼り付け、
「はい、履いてみて。ホールド感が違うでしょ?」

 うん、確かに違う。(まぁ実際にスキーで滑ってみない事にはなんとも言えないですが。)

 

 本来ならインソールも足に合わせて作るのがベストなのですが「ちゃんとしたインソールを入れてるからね。まずはそれを活用した方が良いでしょ?」。こういう配慮はありがたいです。(特に費用で。)

 

 因みに今回の調整費用は無料でした。ブーツは調整を繰り返して作っていくのものですから、と。

 

 


 で、後日改めて滑ってみると...左足の痛みは見事解消され、右足の踵のホールド感も改善されていました。

 ちょっと気になっていたのは、スペーサーを入れて踵が高くなっているので重心バランスが変わって滑りにくくならないか?という懸念。

 しかし問題は全く無く、むしろ滑りやすくなりました。スキー板をブーツ中心に回すのが凄くやりやすく感じたし、ターン後半で後傾になりがちだった癖もかなり矯正された感じです。そして滑れば滑るほど新たな気付きがあってスキーが楽しく感じました。

 失礼ながらあんなチープなパーツを入れただけでこんなにも改善されるとは思ってもいませんでした。むしろ踵の高さが補正されたということなのでしょう。

 

 これがブーツ研究所で作る本来のフォーミングインナーブーツの性能なのですね。今まで良いと思っていたのが実は不完全な状態だったとは。

 スキーはブーツが重要である、という意味が改めて良く分かった気がしました。