愛用している夏用のメッシュ・グローブ、気が付くとかなりボロボロになっていました。
一見問題なさそうですが、手の平側の生地がだいぶ薄くなっていて穴が空きかけています。特に指先の方は厳しい状態です。
”ROUTE66”というロゴや全体的なデザインが気に入っていたのですが、このようなメッシュ・グローブは過去に使っていたものも含めてですが、あまり丈夫ではない印象です。生地がほつれて薄くなり穴が開いてしまうんですよね。これは確か3年位(それも週末の休日だけ)の使用です。私が使うのは割と安価な価格帯のものが多いですが、もう少し長持ちしてほしいものです。通気性が良いので蒸れず暑い夏にはとても快適なのですが。
そんなわけで新しいグローブを探し始めていたのですが、先日ブレーキ・キャリパーの部品を注文しにバイク用品店に行ったとき良さそうなのを見つけました。
牛革のグローブでメッシュ状に小さな穴があけられていて通気性は考慮されている感じ。手の甲の方にはプロテクター(ナックルガード)も付います。人差し指と親指はスマートホンのタッチパネル操作が出来る素材が貼り付けられてります。スマホをカーナビとして使うときは便利な事でしょう。
素材は革だしグリップを握る手の平には補強のクッションも付いているので丈夫で長持ちしそう。手のフィット感も悪くない。
そして値段は4,400円(税込み4,840円)。ちょっと安すぎる気もしたけれどDAYTONAブランドだし品質は大丈夫だろうと購入することにしました。
色は黒と焦げ茶色と黄色の三種。ジャケットとかの色の組み合わせを考えると焦げ茶色か黒が無難なところですけど、あえて黄色にしました。
実は私はずっと黄色の革のグローブが欲しかったのです。理由は実に些細なもので、昔(まだバイクに乗り始める前です)読んだ小説でバイク乗りが黄色のグローブを使っている描写があってそれがずっと頭にこびりついていたのです。
小説の内容は、友人同士である二人のライダーがアメリカ大陸の西と東からバイクで出発し、大陸の真ん中で会うというバイク旅の話。
この中で主人公のライダーが旅に出るときに ”マスタード・イエローに染め上げたカウボーイたちが作業用に使う頑丈なだけが取り柄のごっつい手袋” を手に取る一節がありました。グローブに関する記述はこのーか所だけですが、しっかり印象に残っていました。
読んでいてその場面の情景が頭にイメージでき、ごっついグローブが過酷なバイクの旅に良く似合うようにも感じたからだと思います。(昔のラッキー・ストライクのTVCMのような世界ですかね。)
その小説は今も持っていてたまに読み返ししていたこともあり、こんなグローブが欲しいなあと思うようになったのだと思います。前回のグローブ選びのときも黄色の革のグローブがあればと思っていました。(残念ながら見当たらなかったですが。)
おそらく小説の手袋はこんな感じのかな、と思います。
買ったグローブはライティング用に作られたものでちょっと雰囲気は違いますが、黄色いグローブという事でとても気に入っています。
まだこのグローブでバイクに乗ってはいませんが、小説のようにバイクで旅するのがしみです。