自分だけのカタナをつくる ~ Bike &DIY ~

GSX1100S刀のプライベートカスタムと気ままな工作と冬はスキーの日記です

エンジン不調の原因探求の顛末記①

 夏の北海道ツーリングで発症したエンジン不調の原因箇所の探求は、なんだかんだで2ヵ月近くかかってプラグキャップの不良と判明しました。その顛末記をまとめてみます。

 

トラブルの症状

 症状をおさらいしておくとこんな感じです。

  • 走行中に突然エンジン不調が発生。(それまでは問題は無く、予兆のようなものは無かった)
  • 症状はミスファイア(パンパンという音)が発生する。特に3000回転以下で顕著。
  • 3000回転以上ではミスファイアは感じない(判らない)が、パワーは普段よりも落ちている。1気筒ダメになっている程のパワーダウンではない)
  • 不調になったときは雨の中を走っており、この時は2番シリンダーのエキパイの温度が低かった(水の蒸発が弱い)。

 という感じで、点火不良が発生しているようでした。

 

 

まずはイグニッションコイルを交換

 エンジンの点火に関係する部分としてはイグニッションコイル(以下、IGコイル)かイグナイター(ウオタニSP2コントローラー)、ハーネス(配線)のどれか。ツーリング途中でバイク屋さんでプラグを新品に交換してもらっているのでプラグの問題では無い。

 プラグコードの不良も疑いましたが、いろいろ考えた結果IGコイルの不良の可能性が大と思えてきました。

 

 それで帰宅してすぐにIGコイル(ウオタニのハイパワーコイル)を発注。本来ならIGコイルをノーマルに付け替えてテストするとかして確証を得てから発注すべきでした。そうしなかったのは、ツーリングを台無しにしたトラブルをサッサと片付けたいという気持ちが強かったのもあります。

 

 因みにウオタニのSP2フルパワーキットの構成品は単体で購入する事が出来ます。IGコイルはもちろんコントロールユニット(以下、ウオタニイグナイター)も。接続ケーブルも購入可能です。

http://www.asuotani.com/document/AS-UOTANI_PartsList_20201005.pdf

 

 

 IGコイルが届いた週末。これでエンジン不調は直るだろうとプラグコード/キャップを新品のIGコイルに移植してバイクに取り付けました。ところが事象は何も変わらず。

 

 

 となるとやはりプラグコードの問題なのか?美幌のバイク屋さんで診てもらったとき、2番と3番のプラグコードを交差させて入れ替えてみたら、一時的に快調にエンジンが回わるようになり、その時はプラグコードが怪しいと考えていました。

 

 しかし、コードを変えても事象は解消せず。IGコイルでは無かったかのか...

 

ハーネスの問題かと糠喜び

 それでイグナイターをウオタニからノーマルに替えてみる。ただしウオタニのハイパワーコイルはイグナイターに大電流を流します。ノーマルのイグナイターでは破損してしまうので、IGコイルもノーマルに付け替える。

 

 これでテスト走行してみると、快調というほどではないけれど、エンジンのミスファイアは起こらない。という事はウオタニイグナイターの故障か?高価なパーツの故障の可能性が出てきてガッカリしてこの週末の作業は終了。

 

 翌週、もう一度確認しようとイグナイターだけウオタニに替えてみる。(ノーマルのIGコイルとウオタニイグナイターの組み合わせでは破損の心配はありません。)

 

 

 すると普通に走られる。おや!?と思いIGコイルをウオタニのコイルに替えてみるとこれも問題なし。

 ということはハーネスの問題だったのだろうか?一年前のトラブルが頭をよぎる。

 それでIGコイルとイグナイター間の配線を新たに引き直してみる。

 

 これで近場に日帰りツーリングに出かけて200kmほど走って何も問題は無かったのでハーネスの劣化による不良と判断しました。ウオタニイグナイターは壊れていなかったようで良かった。

 
事象再発して振出しに戻る

 ところが翌週、ちょっと走ろうかと出掛けたら5分でまたエンジン不調の症状が再発。北海道で発症したときと同じで、快調に回っていたエンジンがいきなりグズつきだした。

 

 これで振り出しに戻ってしまった。このように事象が出たり出なかったりするのが一番困る。

 

 家に戻って、エキパイに水を吹きかけて蒸発具合をみると4本の差はあまり無いように見える。今まで2番シリンダーだけが調子悪いのかと思っていたが、そうでは無いのかもしれない。混迷の度合いが深まってきました。

 

 

パルスジェネレーターも交換してみる

 やはりイグナイターが怪しいけれど、イグナイターの先にあるパルスジェネレーターの不良の可能性もあるかも、とも思う。パルスジェネレーターの不良によるトラブルも珍しいものではないようだし。

 

 幸いカタナ(国内仕様)のパルスジェネレーターはまだ新品が購入可能。価格も大分上がっているけれど、ウオタニイグナイターよりはかなり安い。

 それに仮にパルスジェネレーターの問題では無くても新品に交換しておくと将来のトラブル予防にもなる。もし壊れた時に廃品になっていたら困る事になる。買えるうちに買っておいた方が良いだろうと考え発注する。

 

 次の週末、届いたパルスジェネレーターに交換してみる。

 

 

 しかし、またしても全く事象は変化しなかった。

 

 期待半分ではあったけど、さすがにこれにはガックリきたし、ウンザリしました。

 

 (後半に続く)