この前の週末は天気が良くなかったので、キャブレターのオーバーホールを行いました。以前使っていた35ΦのFCRです。
実はオーバーホールは仕掛かった状態でして、フロート室やらスライドバルブ等々は分解した状態でありました。
分解したのはいまカタナに装着している39ΦのFCRと入れ替えた時ですからかれこれ2年近くの間この状態で放置しておりました。
やはりこういう作業は思い立ったときに一気に片付けないとダメなようです。一旦 “続きはそのうちやろう” と作業を中断すると再開するのが億劫になってしまいます。
今回のオーバーホールでは、完全にバラバラにして長年の使用でボディの入りくんだところにこびりついた汚れを落とします。
まずは組み立て時に困らぬよう、念のためパーツの組み付け状態を写真に撮っておきます。スプリングやら加速ポンプ機構の辺りを入念に。(マニュアルには分解図以外は分解組み立てについての解説は一切載っていないのです。まあ無くてもそれほど困りませんが)
4連のFCRは6本(片側3本)の長いボルトで連結されているだけなので、これを外せば簡単にバラバラになります。
余談ですが、WAKO’Sのラスペネ(潤滑剤)は良いですね。固着気味の部品もこれをちょっと吹けば簡単に外れます。
今まではこういった潤滑剤はあまり重視していなくて、昔からの定番のKUREのCRC 5-56を使っていたのですが、ラスペネはちょっと次元が違うと思うくらい効果を実感します。
ちょっと高価ですが十分に納得の性能です。もっと早く使えば良かったです。
パッキン類は干からびて硬化しているものもあります。これらは交換です。
バラバラにした部品にこびり付いた汚れは灯油で洗い落とします。灯油は普通のパーツクリーナーに比べるとゴム部品への攻撃性が少ないようですし、なにより安価なのが良いです。
瞬時に汚れが落ちるわけではないですけど、ブラシでゴシゴシ擦っているといつの間にか汚れが落ちてきれいになっています。
スライドバルブも灯油に漬けて汚れを落とします。このバルブの4つのローラーがスムーズにクルクル回るようしっかり汚れを落とすのが肝です。
汚れが付着してローラーが回りが悪くなってしまうと、アクセルの開閉でスライドバルブを動くときにローラーが引きずられることになり、キャブレターのボディを削ってしまうそうです。今回のチェックでも動きの悪いローラーが幾つかありました。
▲ローラーのプラスチックの車輪部分を外して中のベアリングクルクルスムーズに回るように洗浄します。
大分きれいになりました。(写真は撮り忘れ)
あとは交換部品のパッキンを入手して組み立てです。
また放置してしまわぬよう、早めに手をつけようと思います。