注文していた部品が届きました。パソコンで注文し、2~3日後には到着するなんて便利になったものです。
部品が揃ったのでこの前の土曜日に交換作業を行いました。
一応作業は順調に終わり、試走兼ねてのショートツーリングにも出かけてきておりまして、いろいろと面白い発見(?)も有りましたので、ズラズラと書き連ねてみようと思います。
因みに当日は梅雨の真っ最中でしたが幸いな事に晴れ。というか天気が良くなり過ぎてしまい30度を超えるという大変暑い一日。日焼け止めを腕に塗り、ポカリスエットをガブ飲みしながらの作業となりました。
青空整備はこういうときが辛いです。
さて、今回はシフトロッドも抜くので、まずスプロケットのカバーを外します。
そして、クラッチカバー側ですが、レリーズアームからワイヤーを外しボルトも外してカバー部分をプラスチックハンマーでトントンと軽く叩いていくと....
固着していたガスケットがパカッと剥がれ、きれいにカバーが外れました。こんなにきれいにガスケットが剥がれるとは予想していなかったので拍子抜けしたくらいです。
そしてクラッチの分解。
6本のボルトを外してスプリングを外すと
クラッチプレッシャーディスクが外れました。
そして今回の作業で一番の注目点、クラッチのセンターナットの緩み、ですが...
全く緩んでいませんでした。
このナットの緩みはカタナの持病とまで言われていて、さぞ自分のカタナも...と思っていたのでちょっとガッカリ(?)です。
ナットが緩んでいてもいなくてもシフトのリターンスプリングを交換するためには先に進まねばなりません。ナットを外してクラッチ・ハブを外します。
この折り曲げたワッシャーをドライバー等で平らにならしてナットを外すのですが、ただナットを回そうとすると、クラッチのハブも一緒に回ってしまうので、ハブを押さえる(固定する)必要があります。
それにはこのようなツールを使うのが一番確実。ハブの外側の溝に爪を掛けて押さえるもの。値段もあまり高くは無いです。
(STRAIGHT/ストレート) クラッチホルダー 爪タイプ 19-691
- 出版社/メーカー: (TOOL COMPANY STRAIGHT) ツールカンパニーストレート
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でも冷静に考えると、自分にとっては使う機会は殆ど無さそうで、そういう工具をホイホイ買うのは考えもの。それに“特殊な工具はなるべく買わずに工夫で対処する”という初心に帰ろう、と簡単な治具を作ることにしました。
用意した材料は以前にスキーキャリアのフックを作る時に使った建材の鉄の板。長さは65cmで198円。
これを適当な長さに切り、
端の方に6mmの穴をあけ、
ボルトとナットでY字型に留めれば治具の出来上がり。
これをクラッチ・スプリングを留めていたボルトとスペーサーを利用してクラッチ・ハブに取り付けます。
スペーサーの長さが少し足りなくて治具がエンジンケースに当たってしまいましたが、薄くて柔らかい材料で良い具合にたわんだので、まぁ良いだろう、とそのまま作業しました。
こんな簡単な治具ですが、ナットの緩めでも締め込みでもしっかりハブを押さえることができました。
長くなりましたので、其の2に続きます。