FCRのセッティング要領についてもう少し書いてみます。
キャブレターのセッティングってとても難しく自分のような素人の手には負えないだろう、と思っていたのですが、FCRはセッティングしやすいとの評判のとおり、やってみると案外簡単に出来ます。
要はジェットのサイズを替えるのとエアスクリューの調整をしながら調子の良いところを見つけていく訳です。
問題は、調子が悪いセットのときに“濃い”(ジェットが大き過ぎる)のか“薄い”(ジェットが小さすぎる)のか見極め方だと思います。
私もどうやって判断すれば良いのか良く判らなかったのですが、試行錯誤の結果こんな見極め方をしています。
スロー系~ニードル系(アクセル全閉~1/4くらい)
凄く薄いときは、
- 吹け上がりがスムーズでは無く、引っ掛かるような感じがある。
- 走ってみるとパワーが無い、ガクガクしてまともに走れない。
- アクセルを戻すとタコメーターの針もストンと落ちる。
- アフターファイア(“パーン”という音が鳴る)が出ることが多い。
ちょっと薄いときは、
- 吹け上がりはスムーズで、レスポンスは鋭いけど、走るとパワー(トルク)がちょっと不足。
- エンジンのパワーフィーリングが“しなやか”と感じることも。
逆に、ちょっと濃いときは
- パワー(トルク)はあるけど、吹け上がりが何となく重く感じる。
- エンジンにパワーがある!と感じる、フィーリングが“硬い”と感じる。
- アクセルを戻したとき、タコメーターの針の落ち方が遅い。(フワッと落ちてくる)
- 走っていると、ハンドルとかに細かい振動を感じて手が痺れてくる。
凄く濃いときは
- 吹け上がりがスムーズでは無く、引っ掛かるような感じがある。
- 走ってみるとパワーが無い、ガクガクしてまともに走れない。
と、このような感じです。極端に濃いとき薄いときは似た感じなのでちょっと分かり易いと思います。
ニードル系~メイン系
ニードル系(アクセル1/4~1/2)の範囲も同じような見方をしていて、主にパワー/トルク感、吹け上がりのスムーズさ、振動で判断しています。メインジェットも同じです。
殆ど自己流のやり方だし、カタナ+FCR以外だとまた違うのかもしれないので、これも参考程度にみて頂ければ良いかと思います。
(CRスペシャルやTMRはどんな感じなのでしょうか)
ちょうど良いセッティングになったときは、当然ながらパワー感や吹け上がりがとても気持ち良いです。
慣れてくると、あえてほんの少しだけ濃くしたり薄くたりして、自分の好みの味付けにもするのも面白いと思います。