自分だけのカタナをつくる ~ Bike &DIY ~

GSX1100S刀のプライベートカスタムと気ままな工作と冬はスキーの日記です

FCRの自己流セッティング手順

 私のセッティングのやり方を紹介しようと思います。あくまでも自己流ですので、参考程度に読んでいただければ。

 

用意するもの

 キャブレターのセッティングで是非とも用意しておきたいのが、エアスクリューを調整するドライバーです。

 エアスクリューの調整は、1/4、1/8回転というレベルでの調整が必要となりますので、エアスクリューの溝にぴったりとはまりガタの出ないマイナスドライバーが有った方がよいです。

 キャブ調整用のドライバーが販売されているので、それを購入しておくか、または適当なドライバーの刃先を削ってピッタリとはまるようにしておくと良いです。寒い冬の間にコツコツと作っておくのも良いでしょう。

 また、パイロットスクリューを調整するための短い形状のドライバーも有った方が良いですが、こちらは無くても構わないと思います。(あまりセッティング変更しなくても良いと思うので)

 

f:id:sword749:20130311233833j:plain


f:id:sword749:20130311233842j:plain

 

 

準備

 まず、キャブレターのジェットは出荷時の設定にしておきます。
出荷時のジェットの組み合わせで問題なく走行可能なはずなので、その状態からスタートするのが一番良いと思います。

 もっとも、中古で入手した等で元のセッティングが不明な場合もあると思います。
その場合は、エンジンが掛かってアイドリングするのであれば、そのセットからセッティングを開始するので構わないと思います。

 私の35ΦのFCRの出荷時のジェットのセットは
SJ:#45、JN:#OCEMQ(クリップは3段)、MJ:#138
でした。


 エアスクリューは1-1/2回転戻し、パイロットスクリューは1回転戻しに揃えておきます。

 

 それと、アクセルグリップに、アクセルの開度を示すマークを付けておきます。

 わざわざマークをつけなくても大体分かるだろう、と当初は思っていたのですが、実際にマーキングして確認してみると、1/4位開けていると思っていたのが実は1/8くらいだったりしました。案外イメージのズレがあるんだ!と思ったものです。

 1/8,1/4,1/2の3箇所もあれば良いです。

f:id:sword749:20130311233844j:plain

 


セッティング

①スロー系のセッティング
 まずエンジンを掛けて暖気運転です。そろそろ落ち着いたかな、というところでアイドリングを1,300回転に調整し、エアスクリューを調整していきます。

 スクリューを締めたり、緩めたりしてエンジンの回転が一番上がるところを探っていきます。

 ただ、ある程度セッティングが出ていると、大きく回転が上がったり下がったりはしないので、タコメーターで確認するよりエンジン音の変化で判断した方が分かり易いです。

 またちょっとだけアクセルを捻ってみてレスポンスも確認していきます。

 そうやって4気筒全てのエアスクリューを調整しながら一番良いところを探っていきます。

 

 エアスクリューが2-1/2 ~ 1回転戻しの範囲内で落ち着いたらエアスクリューの調整は終了。もし2-1/2以上戻しているのならSJを一つ小さい番手(#42)に、1回転以下に戻しているのなら一つ大きい番手(#48)に交換して再度調整します。

 因みに、私はエアスクリューの戻し量を4気筒とも全て同じに揃えていましたが、KEIHINのセッティングマニュアルでは揃える必要は無い、と書かれていました。

 また、BIKERS STATIONではエアスクリューの次にパイロットスクリューを調整する手順となっていましたが、あまり必要性は感じませんでした。特に問題が無ければ1回転戻しのままで良いと思います。

 

②ニードルのセッティング
 ニードルが受け持つスロットル1/8~1/2開度の領域のセッティングです。これは実走行で確認することとなります。JNのクリップの位置を変更しながら良い位置を探していきます。良い状態が見つけられない場合はJNの太さを変えて良いセッティングを探ります。

 しかし、ある意味ニードルのセッティングは分かり辛ったです。というのは、標準で付いていた#OCEMQが一番素性が良くて、あまり変更する必要性が見いだせなかったです。

 いろいろとセッティングを弄った感想としては、SJとMJの影響が支配的という印象でしたので、それほど問題が無ければJNはとりあえずは標準のままで良いと思います。

③メインジェットのセッティング
 これも実走行での確認となります。

 アクセルを1/2~全開までなるべくゆっくり開けていき、パワー感や吹け上がりのスムーズさを確認します。これもなかなか良し悪しが分かり難いのですが、私は振動の多い/少ないも判断材料にしました。

 1100カタナ+35ΦFCR+パワーフィルターでは、標準(#138)では濃かったようで、ジェットの番手を下げていくと吹け上がりのスムーズさ、振動共に良くなっていきました。パワーについては良く判らないというのが正直なところです。

 

 これでセッティングは完了!のはずなのですが、MJを絞っていくとなぜかスロー域が薄くなってしまい、エアスクリューの調整やSJを番手を上げたり、ともう一度スロー系のセッティングを行う必要がありました。

 一応、手順としてはBIKERS STATIONに書かれている手順を参考にして、自分なりにアレンジした要領となっています。

 FCRはセッティングの幅が広いので、いろいろなセッティングパターンがありそうです。

 今回改めてKEIHINのマニュアルをみて、スロー → メイン → ニードルの順でセッティングするやり方でやり直してみたらどうなんだろう?という気になっています。

 

<次回に続く>

 

 

 

(STRAIGHT/ストレート) パイロットスクリュー調整ドライバー 12-668

(STRAIGHT/ストレート) パイロットスクリュー調整ドライバー 12-668