北海道ツーリングから戻ってきて1ヶ月。
その間に少しFCRのセッティングをいじっておりました。
前回、ニードルを#OCEMNにしてクリップを上から2段目にしたらなかなか良く、そのセッティングで様子を見ていたのですが、“ちょつと(燃料が)濃いかも”と思えてきました。“濃いかな”と感じるのはだいたいアクセルの開度1/4以上。
図太いトルク感があるのは良いのですが、ハンドルに伝わる微振動や吹け上がりの重さがちょつと気になるのです。
結局セッティング変更はせず、様子見のまま北海道ツーリングに出かけました。
関東よりも気温が低いので“丁度良い塩梅になるかも”との考え*1でしたが、ツーリング通じて“ちょつと濃いかも”という印象は変わりませんでした。(暑い日も雨の日も峠でも海沿いでも)
北海道も結構暑かったということもありますし、FCRはそれほど周囲の影響を受けない、ともいえます。*2
という訳で、まずメインジェット(MJ)を#150から#140に変えてみました。
前からMJのサイズは合っているのかな?という疑問はあったし、手持ちに#140のMJがあったので、それを試してみることにしました。
(MJの交換作業はこんな感じ。写真は過去の作業のものです)
▲フロート室下部のナットを外せば、小型のソケットレンチでこんな感じでMJを付け外しすることが出来ます。(ナットを外すとフロート室のガソリンが流れ出てくるので、何かしらの“受け”を用意しておかねばなりません)
▲でも手探りでに作業なので、キャブレターを外した方が手っ取り早かったりします。(ナットを外した穴からMJが覗いています)
▲メインジェット(これは#122です)
すると顕著に変わりました。
アクセルの開度1/4くらいから吹け上がりが軽くスムーズになった感じです。1/2以上のアクセル開度でのフィーリングも悪くないように思います。
マニュアルではMJの受け持ち範囲はアクセル開度1/2から全開までとなっていますが、もう少し少ない開度でも多少ですが影響はあるようです。
SJ : #50
ニードル : #OCEMN(クリップは上から2段目)
MJ : #140
AS : 1-2/6回転戻し
PS : 1回転戻し
ただ、エンジンフィーリングがスムーズ/滑らかになったのは良いのですが、ちょっと力強さが失われたように感じます。
このセッティングで暫く過ごしてみたのですが、やはりトルク感がもの足りないので、ニードルのクリップを一段下げてみました。(上から3段目)
針(ニードル)の高さが少し上がったので、燃料のニードルジェットからの吸い出されるタイミングが少し早くなり、アクセル開度1/4くらいからの燃調が少し濃くなります。
(ニードルの変更の手順です。(たまには少し詳しく書いてみます))
▲まず、キャブレターの上のカバー(蓋)を開け...
▲スライドバルブにある六角ナット*3を外すと
▲ニードルが姿を現します。
▲ピンセットでニードルを引き出し、
▲上から2段目に付いているクリップを3段目に付け替えます。
▲クリップは固い板などにを押し当ててやると外れます。
結果は目論見どおり1/4~1/2位の開度でのトルク感が上乗せされました。
吹け上がりのスムーズさとトルク感が良い感じでバランスしていると思います。 (もっとも以前の#OCEMPのニードルを入れていたときと似ているような感じもしますが。)
SJ : #50
ニードル : #OCEMN(クリップは上から3段目)
MJ : #140
AS : 1-2/6回転戻し
PS : 1回転戻し
あとは1/2~全開域でどうか?このくらいアクセルをあける機会はなかなか無く、まだ十分にチェックできていないので。
まあ、セッティングの組み合わせは幾通りもあるので、より良いセッティングを求めてあれこれ試してみるのは楽しいです。