少し前にカタナのジェネレーター・コイルのコードの交換をやってみました。
その作業と結果について書いてみようと思います。
以前乗っていた750カタナで何度か発電系のトラブルに見舞われていて、それ以来電気系、特に発電系には気を付けるようにしています。
1100カタナは今のところ問題無し。ただし、以前は14V台の電圧が測定されていたのですが、ヘッドライトの配線を変更した(リレーを追加した)後は、電力消費が上がったのか、13V台に電圧は低下してしまいました。
以前ならこんなに気にはしなかったです。ちゃんとバイクは走るのですから。でも、簡易的なものですが電圧計をバイクに取り付けて電圧の状態を確認できるようになると、電圧の状態が結構エンジンの調子に影響することが分かり、なるべく良い状態にしたい、と思うようになったのです。
人間で例えれば体重測定や血圧測定を毎日やって健康管理しているようなものでしょうか。
兎に角、もう少し発電力を強化したい。そう考えたのが今回の作業の切っ掛けです。
MOTO NAINTENANCE INDEX
今回の作業は、私が以前より愛読というか参考にしている「MOTO NAINTENANCE」というバイク雑誌に載っていた記事に基づきます。
この雑誌は、毎月(だったかな?)定期刊行されているバイクの整備関係の雑誌です。
幾つかのテーマ毎にダイジェスト(INDEX)版も出ていて、整備やカスタムに関する面白い情報が凝縮されています。これを参考書にしてカタナを整備をやってきた、と言っても過言ではないくらいです。
その中の電気系のダイジェスト版に、旧車のジェネレーター・コイルの劣化したコードを交換することにより充電電圧を回復させる、という記事がありました。
ジェネレーターコイルの劣化したコードを新品のコードに換えることにより、電気のロスが減って充電電圧が0.5Vほど向上した、というものでした。
コイルを巻き直すのでは無く、コイルとレギュレーターを繋ぐコードのみを交換します。
コードの交換だけでそんなにも効果があるのか!と大いに興味を惹かれ、何時か自分もやってみよう、と思っていたのです。
材料集め
作業の前に材料集めです。
必要なのはもちろん電気コードですが、どうせなら良い線材を使いたい。それにコードの保護チューブも揃えておいた方が良い。
でも、近場のホームセンターには希望のものが売っていなかったので、あちこち探し回るよりも、と秋葉原に遠征することにしました。
買ってきたのがこちら。
AWG16(1.25SQ)のスズメッキ線の耐熱コード(3m)、ガラス管チューブ、収縮チューブ等など。
コードはどうせ換えるのなら、とノーマルのコード(AWG18(0.75SQ))より太いものとしました。
あと、左側のマグネットカバーのガスケットも必要です。
<参考> パーツNo. 11483-49210 ガスケット、マグネットカバー
作業そのものは、クランクカバーを開け、ジェネレーターコイルを外し、コードを付け替えるだけ、という比較的単純なものです。
必要な工具類は半田ゴテとギボシのカシメ工具、ドライバーやレンチ類、と普段使っているもので事足りるはずです。
<実践編に続く>