先日のFCRキャブレターのセッティング作業や今までの作業を通じて実感したことをちょっと纏めてみようと思います。
まず、各ジェット類の役割範囲を整理してみると、こんな感じかな?と思います。
- アイドリング~1/8 : スロージェット
- 1/8~1/4 : ニードルのストレート径
- 1/4~3/4 : ニードルのクリップ段数
- 3/4~全開域 : メインジェット
実際にはオーバーラップしている部分はあるので、そういったところは留意しなければならないです。それを含めて図にしてみるとこんな感じだと思います。
先日のセッティング作業ではニードルの役割というのがより理解できたと思います。
ストレート径とクリップ位置はそれぞれ別の役割を果たしているので、ストレート径だけではなくクリップ位置もしっかりと調整しないといけないことが理解できました。(今まではどうもクリップ位置の変更による効果というのが上手くイメージできなかったのです。)
そう考えると、今まではクリップ位置が少し低すぎたんですね。それでメインジェットの影響が早い段階から現れていたのだと思います。実際に今回のセッティングでは、ニードルのクリップ位置をある程度調整してからメインジェットを6番ほど下げたり上げたりしましたが、影響があった(と思われる)アクセル開度は1/2~で、他の開度は殆ど影響はありませんでした。
※今まで(クリップ位置が4段)はMJを6番も変えると1/4くらいのアクセル開度の部分も調子が崩れてしまい、ニードルやSJを変えたりしていました。
(あくまでも1100カタナと35ΦのFCRという組み合わせで今現在に自分なりに感じたことなので、更にいろいろとセッティングをいじってみると、また考えが変るかも知れませんが)
アクセルの開度とジェット類の関係が整理できれば、要領よくセッティングが進められるし、セッティング作業が楽しくなると思います。
FCRがセッティングし易いキャブレターというのはこういう事なのでしょう。
▲もちろんアクセルグリップにマーキングするなどしてどのアクセル開度をちゃんと把握しなければなりません。
セッティングパーツが豊富なのでただセッティングを出すだけではなく、あえてほんの少し燃料を濃い目にしてトルク感を強めたり、若干薄めにしてしなやかなエンジンフィーリングにしてみたり、と好みのセッティングができるのも楽しいです。