自分だけのカタナをつくる ~ Bike &DIY ~

GSX1100S刀のプライベートカスタムと気ままな工作と冬はスキーの日記です

Model400 PEAK1ストーブのレストア~波乱の塗装

 塗装は二つの面で悩みました。

 まずは塗料の色。

 オリジナルの茶色はあまり好きではないので、Model576のような少し青みがかった緑色、若草色に塗ることにしました。

 これはとてもきれいな色だと思うし、コールマンのストーブやランタンには良く使われている色ですが、何故かこの400系のストーブはグリーンが使われていないです。

 問題はイメージに近い色の塗料があるかどうか。

 

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▲このような若草色を目指します。

 
 もう一つは塗料の種類。

 アクリルやラッカー塗料はガソリンがかかると溶けてしまうので、耐性がある塗料を塗る必要があります。一番良いのは2液混合式のウレタン塗料。ただし色のバリエーションが少なくて良さそうなものが見つからなかったです。

 結局、イメージに近そうな緑色のラッカースプレーと、クリアの2液混合ウレタンスプレーで塗り上げることにしました。

※後から知ったのですが、エナメル塗料もある程度はガソリンにも耐えるらしいそうです。今度試してみようと思います。

 

 

 まずはプライマー塗りから始めます。

 プライマーは近所の模型屋さんで模型用のものを購入しました。容量的にはこれで十分。

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 最近は模型屋さんはすっかり少なくなってしまいました。そこは人の良さそうなオバちゃんが切り盛りしていて、プラモデルの他におもちゃも並ぶ昔懐かしい駄菓子屋のようなお店。棚の商品はちょっと古ぼけた感じだし、スプレー缶の上には分厚く埃が積もっておりました。

 これください、と会計をお願いすると、
 「え~と420円。消費税分ちょっと値上げしたのよ。ごめんね」

 しかし、スプレー缶には「500円」のシールが。

 「あれ!?500円だったかしら? まぁいいわ 420円で」

 と下町風情を感じる店でした。

 

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▲拭っても落ち切らない埃が堆積していました。

 

 

 家に戻って塗装作業開始。

 タンクの給油口などは脱脂綿を詰め込み、ネジ部分はテープでマスキングをし、段ボール箱で即席の塗装ブースも作って準備完了。

 タンク目がけてプライマーのスプレー缶のボタンを押します。

 すると、何故か霧状にサフェーサが噴出されず、水鉄砲のようにピューと液体が噴出されました。

 ん?どういう事だろう??

 どうやらあまりにも古すぎて缶の中のガスが漏れてしまい、霧状に吹き出せるほどの圧が残っていなかったようです。そういえばこのスプレー缶は妙に軽かった。あの堆積した埃といい一体どれだけ古い商品なのだろう?

 多分、苦情をいえばゴメンネと返金や交換してくれそうだけど、面倒なのでやめときました。

 そういう訳で急遽刷毛で塗り伸ばすこととなりました。仕上げのきれいさはあまり追及してはいないので、まぁこれで良いでしょう。

 (プライマーの塗装作業の写真は撮り忘れていました)

 


 プライマ―の乾きを待って、緑の塗装を行います。

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 商品棚の色見本やキャップの色でみる限り希望の色に一番近かそうでしたが果たしてどうか?ちょっと心配でしたが、かなりイメージに近い色だったので一安心。

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▲塗った直後はかなり明るめの色でしたが...

 

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▲何回か重ね塗りして乾燥させると良い感じの色になりました。


 

 


 そして最後にウレタンの塗装。以前、バイクの塗装をするためにまとめ買いしたうちの一本が残っていたのでそれを使うことにします。これは缶の中の2液を混合させたら24時間以内に使い切ってしまわないといけないのが難点。このストーブのタンク程度なら1/3~1/2くらいしか使わないので、残りは捨てることになり勿体ないです。

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 ウレタン塗料の乾燥を待っていよいよ楽しい組立です。