私は子供の頃モデルガンに夢中になっていました。一時期仲間でモデルガンが流行ったことがあったのです。
「コンバットマガジン」とか「GUN」といった雑誌を読み漁り、「夕陽のガンマン」とか、「ダーティーハリー」などの映画に夢中になっていました。TVドラマの「Gメン75」も好きでしたね。
モデルガンを集めて喜んでいる息子をみて、ろくでもない趣味を持ったものだ、と親は顔をしかめていたと思います。まぁ、やがてモデルガンヘの興味は徐々に薄れては治癒していくのですが。
ただし代わってオートバイに熱中していくことになります。(しかも乗るだけではなく整備や改造などどっぷりディープに。こちらは治癒しそうにありません。)
オートマチック式のハンドガンやライフル、マシンガンにはあまり、というか殆ど興味が持てなかったです。銃器としての性能はずっと優れているのですがどうも殺伐とした印象の方が強くて興味が持てませんでした。
リボルバータイプは、当時としても銃器としては旧態化した方式であり、強いて優れている点を挙げれば信頼性、堅牢さといったところです。
なぜリボルバーに惹かれたのか?多分その機能美に惹かれたのだと思います。
武器という物騒なものでありながら、無骨さの中にある曲線美、機能美を感じました。
私はジェット戦闘機よりもプロペラ(レシプロ)戦闘機、新幹線よりも蒸気機関車、水冷エンジンよりも空冷エンジン(見た目という点ですが)に惹かれるのですが、それと通じるところがあると思います。
2~3年前、実家の片付けをしていたとき、″あんたの宝物が出てきたよ″と段ボール箱を渡されました。
中に入っていたのは中学生時代に集めていたモデルガンの数々。
しばらくは段ボール箱を開けずに放っていたのですが、先日、数十年ぶりに手にとってみました。
コルトピースメーカー、パイソン、S&W M28、M586、コルトガバメント、ベレッタ。
他にもまだあったはずですがどこに行ったのだろう?友達にあげたり捨ててしまったのかもしれません。
コクサイ、マルシン、MGCといったモデルガンメーカーの名前を思い出します。今でもこれらのメーカーはあるのでしょうか?
昔は毎日のようにいじくりまわしていたモデルガンのずっしりとした重さや手触りが凄く懐かしく感じました。そして、昔の事がいろいろと思い出されてきました。
モデルガンの事だけではなく、当時の家族との日常生活、学校や友達の事。
昔流行ったタイムカプセルみたいです。
初めはヤフオクとかで売って処分しようと思っていたのですが、何だか手放し難くなってきました。
どうしたものかな、とちょっと悩んでおります。