ガソリンの残りが心許なくなってきたので紋別で給油することにする。
その前に丁度小腹が空いてきたのでセブンイレブンに寄っておにぎりを一つ買う。
店を出たら丁度やってきたブレーザーをビシっと着こなしているダンディな初老の男性がバイクのナンバーを見てニコニコしながら話しかけてきましたた。
以前は東京の方にも住んでいたそうで懐かしそう。北海道は寒いでしょう。先週は東京並みに暑かったんだけどね、と他愛もない会話だけど旅先でこのように話しが出来るのは嬉しい。
給油は出光で入れることにする。セイコーマートで値引きクーポンをもらっていたので。地図を見ると紋別の街中に出光のGSがある。
が、地図が古いのか間違っているのか一向に出光が見えてこない。仕方ないので国道沿いのGSで入れようと、国道と思われる方向にバイクを進めるも見当が外れたようでちっとも市街地から出ることが出来ない。
止むを得ず来た道を引き返して国道に出る。予想外に時間を費やしてしまった。
給油を済ませ、国道を網走方面に向かって走る。何度も走っているのですっかり慣れているのと結構交通量が多くてクルマの後ろについて走ることが多くて単調に感じる。
単調なので走りながらいろいろ考え事をしているうちに、今日の目的地を和琴湖畔キャンプ場にした事を少し後悔する。
ツーリングのルートとしては、最終的にフェリー出航地の苫小牧に向かうので、先に知床とか東側に行ってそれから西に移動する方が効率的。それに今日は丁度3連休。人気の和琴湖畔キャンプ場は物凄く混んでいるはずだ。
と言っても今更もう遅い。
順調にサロマ湖、能取湖を過ぎ、網走湖の湖畔を走って網走市街へ。
お気に入りの「ホワイトハウス」で遅い昼食を食べていこうかと思ったが、丁度昼の営業が終わったところだった。(昼営業は~15:30)またしてもホワイトハウスで食べ損ねてしまった。まぁ道中のんびりしてきたので仕方がない。
それ程空腹でも無いしそのまま先に進む。
小清水原生花園に寄り、
国道391号に入って川湯温泉方面に進みます。夕方の時間帯に差し掛かりガラガラに空いた道路を快調に飛ばす。
途中のセイコーマートで夕食の買出しをして川湯温泉を抜けて一気に走って屈斜路湖に到達。屈斜路湖はいつもと変わらず穏やかで絶好のレジャー日和。沢山の人で賑わっていました。(関東で例えると河口湖や山中湖のような感じだろうか。)
そして夕暮れ前に漸く和琴湖畔キャンプ場に到着。やはり予想通り大変な混み具合。波打ち際からテントが二重、三重に張られ通路ギリギリまでビッシリ。
S氏は今何処にいるのだろう?とスマホを見てみると数件の着信と「和琴半島一杯です」との書込みが。どうやら少し前に到着したらしい。電話をかけてみるが出ない。いったい何処にいるのか?
とりあえずテントを張る場所を探そう。
このキャンプ場はフリーサイトですが、この時期はテントを張る場所を案内するスタッフが出ております。一緒に場所を探し場合によっては近隣のキャンパーに隣にテントを張って構わないか?と交渉までしてくれる。
ライダーのテントが集まっている方に何とかテントを一張りくらいは張れる場所があり、スタッフのおねえさんがここに決めますか?と訊いてくる。
もう一人仲間と合流することになっているのだが...と言うと「あれ?さっきもそんなライダーさんいましたよ」という。人物の特徴からしてS氏であることは間違い無さそうだ。
おねえさんの話しから凄く大雑把に要約すると、キャンプ場の大混雑を目の当たりにしたS氏は軽い錯乱状態となり “網走に行く” と言って立ち去っていったそうだ。
なんて事だ。わざわざやって来たのに。正常な状況判断とは思えない。やはり免停が精神に影響を与えているのだろうか。
自分としてはここでキャンプをするしかない。管理棟に行って受け付けをする。
テントの設営が済んで落ち着いたところで再度S氏に連絡を入れてみると、S氏は北見のビジネスホテルに宿をとったとのこと。(ここを立ち去った経緯も聞きましたがそれについては割愛します。 )
今日の混み具合では「湖心荘」での入浴はまず無理なので、夕食の準備に取り掛かる。
今夜はジンギスカン。ご飯を炊き、クッカーの蓋をフライパン代わりにしてジンギスカンを焼く。ジンギスカンを焼くには小さすぎるけど何とかなるものです。(“焼く” というより “煮る” という感じでしたが。)
今日初めてのまともな食事。ジンギスカンはやはり美味い!雑音交じりのAMラジオを聴きながらご飯とジンギスカンを食べ、管理棟で買ったサッポロCLASSICを飲む。
プロ野球の途中経過を確認すると阪神は2-5で劣勢。今夜はダメか。まぁ広島相手に2連勝は難しいだろう。
夕食を平らげ、落ち着いたところで湖畔にある露天温泉に行く。
お湯は丁度良い温度で気持ちよかったが辺りは真っ暗。時間が遅いせいか他に温泉に入りに来る人もいなくてちょっと不気味。早々に引き上げる。
テントサイトは大変な混み具合でキャパ・オーバーの人口密度のはずだけど、大騒ぎするグループも無く不思議なくらい静かで穏やか。良い夜です。
やはりこのキャンプ場は良いなぁとしみじみ思いながら眠りにつきました。
【本日の走行距離:316km】