自分だけのカタナをつくる ~ Bike &DIY ~

GSX1100S刀のプライベートカスタムと気ままな工作と冬はスキーの日記です

北海道ツーリング2023(六日目①)

弱い雨音で目が覚める。天気予報では雨が降るのは昼過ぎのはずだったのだが。
バッグから折り畳みの傘を取り出しトイレに行く。まだ外は暗いが既に起きている人も何人かいる。

もう一度寝袋に潜り込んでしばらくウトウトしてから6時少し前に起床。雨は徐々に上がってきて傘を差さなくても歩ける程度になってくる。

 

ジーンズがイマイチ乾燥しきれていないので乾燥機に入れ、顔を洗ってコーヒーを淹れてパンを炙って朝食。昨夜食べ残したウィンナーも炙って食べる。

 

天気予報を確認すると予報内容は悪くなっていて、太平洋沿岸側は午前中から雨。屈斜路湖や阿寒湖の辺りも午前中から断続的な雨で夕方からは本降りになるらしい。名寄や旭川方面は晴れ予報だけどそっち方面に戻る気にもなれない。

どうするか考えているうちに急に雨の中テントを張ってキャンプするのが面倒になってきた。ビジネスホテルにでも泊まっちゃおうかという気になり、帯広で探してみるとアパホテルに目が留まる。帯広駅の近くで豚丼の有名店「ぱんちょう」のすぐ近く。

帯広に泊まれば明日は早くに富良野に移動してゆっくり観光出来る。良いのではなかろうか。早速予約を取り、念のため電話してバイクを駐車できる事も確認する。

目的地というか宿泊地が決まったのでようやく出発しようという気になる。

 

二缶をこのサイズのごみ袋で捨てるのは何とも複雑な気持ちになります。

 

荷物を纏め洗いたてのジーンズを履くとやはり気持ちが良い。雨は上がっているのでカッパは着ずにキャンプ場を出発。

 

今日は帯広に移動する以外はこれといった用事は無い。時間は十分にあるので、多和平牧場と開陽台に寄っていくことにする。キャンプ場を出てまずは国道243を西に向かう。

1時間近く走ってセイコマがみえたので飲み物を買うために寄る。

 

セイコマPB商品の「メロンソーダ」を買って店から出ると20代らしい自転車ツーリストが一人いた。こんにちはの後、今日はどちら迄?と訊いてみると、これから別海~厚床の方に行き、納沙布にも行くという。最初の印象と違って人懐っこく話をしてくる。

「熊って大丈夫ですかね~心配なので熊スプレーを持ってきているですけど」
「背中に“原動機は甘え”って書いてあるTシャツの自転車乗りがいたんですよ~。めっちゃバイクやクルマに喧嘩売ってますよね~w」「僕は“変速機は甘え”っていうTシャツ作ってやりますよw」彼の自転車は変速機の無い所謂ママチャリだった。ちゃんとしたロードバイクも持っていてかなり遠征をこなしているらしいので、何か考えがあっての旅なのだろう。確か名古屋から来たと言っていた。

自分が一番熱心に語ったのが根室に行ったらエスカロップを食べろで、微妙に会話は噛み合っていなかったけれど随分話は盛り上がった。

自転車ツーリスト君は「久しぶりに人と話して元気が出ました。今までずっと一人で内に籠っていたので。」と明るい顔で言う。「じゃぁ行ってきます!」と元気よくペダルを漕いでいった。

 

 

セイコーマートを出て更に国道を進む。雨はなかなか降ってこない。まさかこのまま天気がもつなんてことは無いだろうな?と(折角ビジネスホテルを確保したのだから雨降ってこい)と思ったりする。

 

道道1040号に入って多和平牧場に向かう。特に目的は無く、今回のツーリングのキャンプ地候補の一つだったので、ちょっと様子を見よういうだけ。

多和平は到着した時刻が11時ちょっと前で一番キャンパーがいない時間ということもあるが設営されているテントは少ないし、賑わいが感じられずちょっと寂しい。牧場の牛や馬の姿も見えないのと曇天なので尚更そう感じたかもしれない。

 

 

次に開陽台に向かう。道道885号~150号の道は最高に気持ちの良い道路なのだけれど曇天だと魅力は半減してしまう。途中で何度か雨がポツポツ降って来たけれど、開陽台迄カッパは着ずに済んだ。

 

 

開陽台に到着してセイコマで買ったメロンソーダを飲もうとしたら、無い。
どうもメロンソーダはバイクのリアシートのバッグの上に置いてそのまま走り出してしまったらしい。多分セイコマの近くに転がっているのだろう。一口も飲んでいないので凄く悔しい。仕方なく自販機で缶コーヒーを買うが、それすら悔しい。

 

とりあえず展望台から景色を見て、

 

内部のカフェでソフトクリームを食べる。カフェではカッコいいTシャツが売られていた。気に入ったので買おうとしたがSサイズしか残っていないという。残念。

 

開陽台の駐車場を出て有名な道の景色を眺める。「○○に続く道」とか名前が付けられた道はいろいろあるけど、自分としてはこの道の景色が一番です。

 

来た道を引き返し国道243号に向かう途中でとうとう雨が本格的に降ってくる。カッパを着てグローブもレイングローブ(ビニールゴム手袋)に変えて完全装備とする。

 

雨の中国道243号を西に走っていくと左手に豚丼の店が見えた。もう13時を過ぎているし、この先適当な店はあまりないような気がしたので引き返して店に入る。

 

バラ肉の豚丼と蕎麦のセットを食べる。わりとあっさり味の豚丼で蕎麦が美味しかった。

 

(続く)