自分だけのカタナをつくる ~ Bike &DIY ~

GSX1100S刀のプライベートカスタムと気ままな工作と冬はスキーの日記です

ベアリング抜きの治具作成(無意味な努力)

 桜の花が咲くこの時期、梨の花も見事な花を咲かせます。
 これは近くの梨畑なのですが、こんな風に見事な咲きっぷりです。

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 果実だけではなく花も見事です。最近になって気が付きました。

 

 

 

ベアリング抜くツールをどうするか?

 さて、ベアリングの注文は終わったので、次はベアリングを抜く工具を用意しなければなりません。

 次の週末には交換作業をしてしまいたいので、急がねば。


 ベアリングを抜くには「ベアリング・プーラー」という専用の工具が必要です。専用工具だけあって安いものでも1万円くらいしてしまいます。

 

 

 因みに、ベアリングプーラーで割と安いこういうのがありますが、これではホイールベアリングは抜けません。実は私も持っているのですが、ベアリングを引っ掛ける3本のツメの部分が華奢で、全く歯が立ちません。

(STRAIGHT/ストレート) パイロットベアリングプーラー 19-602

(STRAIGHT/ストレート) パイロットベアリングプーラー 19-602

 

 
 かといって、いきなり一万円の出費は高すぎる。

 それに、専用の工具に頼るのはちょっと安直過ぎるのではないか?とも思いました。(これが余計なこだわりでした)


 ネットで “”バイク ベアリング交換”で検索するとわかるのですが、サンデーメカニックの皆さんは専用工具を使わずに、いろいろと工夫してベアリングを抜いています。

 コンクリートのアンカーボルトを利用して抜く方法で、アンカーボルトをベアリングに差込み、反対側から叩いて抜き出すというものが多いようです。

 やはり自分もこういう風に工夫してやってみなければ!!

 という事で、 早速近所のホームセンターでアンカーボルトを物色してみました。

 しかし、適した寸法のものは無し。
 うーん、どうするか?ここはおとなしく専用工具を買うか?....

 いろいろ考えた末、一から自分で治具を作ることにしました。

※ここから先は失敗談となります。参考にはなりませんので悪しからず。(失敗は成功の母、とも言いますがね)

 

自作ベアリングプーラーの材料集めに奔走

 頭の中で考えを纏めて、必要な材料をリストアップします。

 必要なのは、17mm径、20mm径、25mm径でそれぞれ長さ30mmくらいのアルミの円柱。それとM6とM8のサラネジ。長さは80mm~100mmくらいは欲しい。
 後は丈夫な鉄の細長い板とベアリングの外径以上の大きさの塩ビのパイプ(長さはせいぜい5~6センチくらい)。

 塩ビパイプはともかく、アルミの円柱はホームセンターには無し。こういうのは東急ハンズで売っていたような気がする。ネット通販でも買えるはずだけど、週末の作業に間に合わせるためには、直接買いに行ったほうが良い。

 という訳で、金曜日。残業もそこそこに切り上げて東急ハンズへ遠征しました。

 目指すアルミの円柱は20mm径と25mm径はありました。しかし17mmはなし。近いのは15mm。仕方が無いので15mmを購入。サラネジも入手し、必要な材料は整いました。

 

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これで楽にスマートにベアリングを抜ける治具が出来るはず。(と思っていました)

 

プーラー治具を作る

 こうして待望の土曜日がやってきました。午前中の所要を片付けて、治具の製作に取り掛かります。

 まずは最初にアルミの円柱に縦に8mmの穴をあけます。(M15の円柱には6mmの穴)ボール盤が非力なので、2mmのドリルから始めて少しずつ大きな穴に広げていったので、結構時間がかかりました。

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何とか穴があきましたが、15mm径の方は穴が斜めにあいてしまいました。 まぁこの穴位置は精度は必要ないので、これで良しとします。

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 続いて、穴の片側を更に大きいドリルでサラ穴状に広げます。
 そして縦に10mmほど十字に切れ込みを入れます。金ノコでギコギコと地道に切れ込みを入れていきます。

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そして、もう1つ。3mm厚の鉄の細板にも真ん中に8mmの穴をあけておきます。

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これでようやく準備完了。気が付くと2時間以上の時間を費やしていました。

(当初の予定ではササッと出来上がるイメージで、今頃はホイールを外してベアリングの付け替えをやっているはずでした。)

既にもうクタクタです。

 

これをどのようにして使うのか。勘の良い方はもう予想が付いたと思います。


<次回に続く>