宿に入ったら早速浴衣に着替えて旅館の下駄を突っ掛けて、夕食前の外湯巡り*1に出かけます。
温泉街は一年前に比べるとかなりの賑わい。宿泊客が楽しそうに闊歩しています。
一年前の今頃はGOTOキャンペーンの真っ盛りでしたが温泉街はもっと寂しい感じでした。
外湯でもお湯に浸かりながら「(外湯は)いくつ入りました?私はここで〇つ目なんですよ」と嬉しそうに話しかけてくる人もいたしして。バイクツーリングもそうなんですけど、旅はこういう見知らぬ人との何て事の無い会話が楽しいです。ようやく普通の世の中が戻りつつあるように感じました。
外湯から外湯に移動しつつ街を歩いていると宿泊客のバイクがあちこちで目につきました。特にここは凄い。かつてのバイクブームのときのようです。
外湯を3つほど入って宿に戻ると丁度夕食が用意されていました。
今回も丁寧に作られた料理が沢山並んでいます。食前酒が付いているのが嬉しい。これに今回の宿泊プランの「ライダープラン」のサービスのビールが一杯付きます。バイクで走ってきて、温泉に浸かった後の冷えたビールは最高です。
この他にも天ぷら、茶わん蒸し、鮎の塩焼き、デザートがやってきてとっても豪華。
仲居さんは「ご飯は2杯持って来ましょうか?食べるよね?」。去年泊ったときにお代わりした事を憶えていてくれたのかどうか分かりませんが気が利きます。
ビール一杯だけでは物足りないので「志賀高原ビール」の赤ラベルも追加しました。
美味しい料理と美味しいビールに気遣い。極楽でした。
食事の後一息ついたら、また散歩がてら外湯巡り。
土産物屋さんを覗いたり細い路地を歩いてみたり。外湯に入りながらブラブラと散歩するのがなんとも心地良いです。
渋温泉街は旅館が軒を並べてギュッと密集していて、その間に細い路地が通っているのが独特な雰囲気を醸し出しています。生活感と昭和の雰囲気が漂っていますが、その路地裏にちょっと洒落た感じの店があったり、旅館の玄関先に立ち呑みコーナーを設けているところがあったりと新しい活気も感じられます。
それにしても下駄を履いて浴衣で温泉街を歩くのは良いものです。下駄なんて普段は履く機会が無いので新鮮に感じるし、浴衣は温泉に入るときに脱いだり着たりするのが楽だし風呂上がりは涼しいし実に快適です。
通りには遅くまで外湯巡りに繰り出した宿泊客の下駄のカランコロンという心地よい音が響いていました。
(続く)