自分だけのカタナをつくる ~ Bike &DIY ~

GSX1100S刀のプライベートカスタムと気ままな工作と冬はスキーの日記です

年末年始のスキーレポート(Part2)

 翌12月31日。私の中で大晦日は穏やかな天気というイメージがあります。1年の最期の日は穏やかに過ごしたいものです。

 

 でも自然はそんなことお構いなし。昨日からの降雪は続いていてむしろ強くなっている感じ。宿の部屋の窓は雪で覆われ外の様子が見えない程。

 

 朝食を済ませて太板で滑りにでたものの、冷え込みは厳しいし、ゴーグルは曇り凍りついてしまうし滑っていてちっとも楽しくない。何とか奥志賀まで遠征したものの、そのままレストラン「サンクリストフ」に駆け込んで休憩。疲れてはいないけれどゴーグルやフェイスマスクを乾かさないと。

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 長い休憩の後ようやくスキーを再開したものの状況は更に悪化。風が強くなってゴンドラはブランコのように揺れるし運休するリフトも。奥志賀をろくに滑っていないけれど一の瀬方面に戻ることを決断。

 

 どこをどう滑ったのかあまり記憶はないけれど、高天ヶ原にたどりついて昼食。

 その後も天候はどんどん悪化していき、高天ヶ原スキー場のコース上部は雪と強風で視界はゼロに近い。リフト下り場では “自分はとても滑り下りれない”とリフト係員に直訴しているスキーヤーの姿も*1

 

 もはや何かの訓練状態。何とかマシなところへとタンネの森スキー場へ。

 ここはその名の通り森の中のゲレンデでなのでかなり穏やかな環境でした。コース距離は短いので普段なら物足りないのですが、今日はここで十分。

 ここで志賀高原で顔見知りになったA夫妻と邂逅。やはりここに避難してきたらしい。しばし一緒にタンネの森を滑る。コース脇のパフパフの新雪エリアを楽しむ。

 

 しかし状況は厳しい。普段はリフト営業終了まで滑るA夫妻ももう無理だと早目のリタイアを決意。「じゃぁ頑張ってね」と言い残して宿に向かって雪の中に消えていきました。

 

 リフト営業終了まで残り40分。何とか頑張って滑り切りたい。しかし更に天候は悪化。風が強くなってきて寒さも厳しくなってきた。何とか自分を鼓舞して滑り続けるけけれど全く楽しくない。

 そんなとき、リフトに乗り合わせた御婦人のスキーヤー(ヘルメットから銀髪がのぞいていたので私よりもずっと年上の方と思われます)に「酷い天気になりましたね」と声をかけたら「いいえ、ここは天国ですよ!」とキッパリ言われ仰天。「ここに来るまでホワイトアウト状態でしたから」。それはそうだろうけど....

 御婦人はリフトを降りると「ではお気を付けて」と楽しそうに吹雪の中を滑っていきました。

 

 これで私は心が折れ、滑り降りるとリフトには乗らずにそのまま宿泊しているホテルへ帰りました。ホテルの中の暖かさにホッとしました。これこそが天国です。

 

 因みに駐車場のクルマはこんなことになっていました。

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 (続く)

*1:この人はリフトで降りさせてもらえることになりました