自分だけのカタナをつくる ~ Bike &DIY ~

GSX1100S刀のプライベートカスタムと気ままな工作と冬はスキーの日記です

北海道ツーリング3日目(パート3 雨の中オホーツクを下る)

 ガソリンスタンドを出て直ぐ近くに道の駅があったので休憩に寄る。

 バイクを止めてエンジンをみると2番シリンダー(左から2番目)のエキパイだけが水の蒸発が弱い。2番シリンダーのプラグコード・キャップをみてみると他より確かに濡れている。前輪が巻き上げた水が丁度かかるようです。

 

 道の駅は小さくて休憩スペースも小さい。しかも濡れ鼠なので屋内で休憩するのは気が引ける。レインウェアを脱ぐのも面倒だし。

 という事でトイレだけ済ませて殆ど休憩せずに道の駅を出て先に進む。こうなったら出来るだけ早く降雨地帯から抜けたい。グズつくエンジンを騙し騙し走る。

 

 紋別で国道沿いに「味の時計台」という札幌ラーメンの店があった。こんなところにあったかな?

 この先、コレといった食事処の当てもないし、ここで昼食を済ませることにする。まだそれほど空腹ではなかったけれど、この天気だし空腹になって疲労する前に食事は済ませておいた方が良いだろう。

 しかし、昼飯どきにずぶ濡れで店に入るライダーというのはかなり浮いていたと思います。

 

 味噌ラーメンを注文。待っている間に雨雲レーダーをチェック。やはり網走方面ははこの後雨は止むようなのでこのまま網走に向かうのが良いだろう。。。

 味噌ラーメンは少し体も冷えていたので美味しかったです。スープもしっかり飲み干しました。

 

 

 ラーメン店を出て再び国道239号を南下する。

 ツーリングのライダーが少なくて寂しいなぁと思っていたら、道沿いのガソリンスタンドからツーリストっぽいバイクが2台出てきた。新型のカタナとGSX-Rっぽい。おお!NEWカタナだ。このツーリングでみた初めてのカタナ。

 2台は私のすぐ後ろに付いて走っていて、NEWカタナライダーの顔(ヘルメット)の動きから私のカタナをかなり意識しているように見える。やはり新旧世代が違うとはいえカタナ乗りである。暫く3台で走る。

 

 相変わらずの雨だったが段々雨足は弱くなってくる。サロマ湖の道の駅で休憩。セイコーマートでお話ししたゴールドウィングも見える。カタナはすっかり泥だらけ。

 缶コーヒーを飲み強張った身体をほぐして少し長めの休憩を取ってから出発。目的地の網走はかなり近づいてきた。

 

 空はかなり明るくなってきて雨の落ちてこない区間が増えてくる。予報どおり。しかし、なかなかエンジンの調子が回復しないのが気になる。兎に角早くキャンプ地まで行ってしまおう。

 

 途中、道沿いの自動販売機の前に止まっているBMWのR1250GSらしきバイクが目に入る。昨日会った夫婦のようにも見える。礼文島に行くと言っていたが、悪天候で予定を変えたのだろうか。だとしたらかなり無念だろう。

 

 セイコーマートで食材を買った以外は寄り道せず走り続け、今日のキャンプ地の呼人浦キャンプ場に到着。無事?辿り着けて良かった。思いの外ライダーの姿も多い。あまり人が居ないのも寂しいので良かった。

 

 テントを張ったら風呂に入りに行く。直ぐ近くの「網走観光ホテル」はコロナ対策とやらで日帰り入浴は休止。少し離れている「網走湖荘」というホテルに行くことにする。以前行った事がある。

 

 バイクの調子は相変わらず。プラグキャップやコードはもう乾いているはずなのだが。

 

 「網走湖荘」はバイクやクルマだと直ぐ着く。結構、いやかなり豪華なホテル。こんなに凄いホテルだったけ?

 立派な玄関の奧には装飾が光る煌びやかな世界が広がっています。そしてガラスの玄関ドアの内側には宿泊客を迎えるのだろうか、若い仲居さんともしかして女将?と思える貫禄のある女性がビシッと並んで立っている。こんなところに薄汚い恰好で入って行くのは場違いだなぁと思いながら進んでいくと、向こうも場違いなのが来ると思ったのだろう。仲居さんがダッシュで飛び出して来た。

 「いらっしゃいませ。ご宿泊ですか?」 どうみてもご宿泊には見えないはずだが。

 

 日帰り入浴に来たと告げると、ホテルの脇を少し進むと日帰り入浴用の駐車場と入り口があると丁寧に教えてくれる。私は「承知しました。ありがとうございます」と出来る限りの上品で丁寧な言葉で紳士である事をアピールする。 

 

 日帰り入浴の入り口は元々はホテルの正面玄関だったのかもしれない。旧館の部分なのか古さは感じるけどかなり広い構え。中を進んだ先の新館部分らしきフロアはきれいで、そして浴場はまさに大浴場という表現がピッタリのお風呂。そういえば以前入浴したときも広さに驚いたっけ。

 雨に加えて思わぬマシントラブルを抱えながらの走行だったので、このお風呂は極楽でした。

 

 とことんゆっくり風呂に入っていたかったが、また雨が降ってくる予報だったので程々で上がる。それにしても良いお風呂だった。先ほどの仲居さんも若いのに言葉使い物腰もしっかりしていて格式高い宿だと思う。いつか日帰り入浴ではなくゆっくり宿泊したい。

 

 キャンプ場に戻ってテントに入ったところで雨がパラパラと降り出す。ギリギリだった。

 

 雨が降っても前室で簡単な料理は問題なく出来る。雨天のときはSTACYという前室の大きなテントは本当に頼りになります。

 

 ただちょっと困ったのは蚊が多い事。あっという間にものすごい数が前室の中に入って飛び回っている。これは参った。ここはこんなに蚊が多かったっけ?

 それで持参してきた蚊取り線香を焚いてみる。あまり期待していなかったのだけれどもみるみる蚊の姿が減っていく。蚊取り線香がこんなに効くとは思っていなかった。ちょっと感動する。

 

 それにしても湿気が凄い。関東と変わらぬくらいムシムシしている。お陰ですっかり汗まみれ。風呂に入った意味がないなぁと思う。

 

 今夜の夕食はカレーライスと出来合いのサラダ。米を飯チンで炊きレトルトカレーをかけて完成。雨を眺めながら食べるカレーライスも乙なものです。

 

 

 食後はお湯を沸かして蕎麦茶を淹れて飲む。

 このツーリングではなるべくアルコールを控えるのがテーマの一つ。でも何か飲むものは欲しい。コーヒーや紅茶ではカフェインが眠りの妨げになるし。それでノンカフェインの蕎麦茶を持ってきたのですが、これが香りが良くほのかな甘みもあって美味しかったです。

 

 蕎麦茶を飲みながら受信できるAMラジオを聴き(リスナーからのリクエストでオリビアニュートン ジョンの曲がかかる)、テントの外の雨を眺める。雨は明日の朝には上がるはずなので気分はリラックス。寛いだ時間を過ごし、明日の朝はバイクを遠因不調の原因箇所を調べなきゃなぁと考えながら眠りにつきました。

 

 【本日の走行距離】 270km

 

 (続きます)