自分だけのカタナをつくる ~ Bike &DIY ~

GSX1100S刀のプライベートカスタムと気ままな工作と冬はスキーの日記です

北海道ツーリング3日目(パート2)

 セイコーマートを先にGW氏が出発し、続いて自分も出発する。雨はまた強くなってきたので、再びバッグにカバーをかけ、レイングローブを装着する。

 

 晴れるのはしばらくは望み薄だな....、なんて思いながら走っていたとき、突然カタナのエンジンが変調をきたしました。

 カチッとスイッチが切り替わったようにフォーンというエンジン音がババババという濁った音になる。パワーも落ちたのが分かる。明らかに何かおかしい。

 感じとしては点火系のトラブルっぽくてメカニカルなトラブルではなさそう。1気筒死んだか?プラグがカブったような症状。でもでもエンジンを吹かしてみても回復しない。

 エンジン回転を落すと回転がバラつく。ミスファイアそ音なのか時折パン!という音もする。

 エンジンの回転をある程度(34,000回転以上)回すとまぁ普通に走られる。アイドリングもする。1気筒完全に死んだ訳では無く、3.5気筒になった感じ。

 

 まいったなぁ。周りは人家も何もないし雨は降っているし。ここでバイクを止めてもどうしようも無いので先に進むしかない。

 

 そんな状況でしたが、その時はあまり慌てはしなかったです。長年カタナに乗っていていろいろなトラブルを経験していて似たようなトラブルもあったので。

 それはプラグキャップとプラグコードが濡れて電気のリークが発生しエンジンの点火不良を起こすというもの。キャップのコードの付け根部分が劣化して接触が甘くなったことが原因で、750カタナに乗っていたときに2~3回くらい経験しています。

 最近は雨中走行する機会が無く、この問題が発生しないかちょっと気にはなっていました。だから、ああアレだな、と思いました。それにプラグキャップが乾けば事象は解消するはず。

 

 ギアをいつもより1段下げてエンジンの回転を少し高めにし、エンジンにあまり水が掛からないよう水が溜まった轍を避けて走る。もう退屈な気分は吹っ飛びました。幸いエンジンはそれ以上不調にはならず走り続ける事が出来ました。

 

 そうやって暫く走っていたら、古い小さなガソリンスタンドが見えてきました。いつもより燃料消費は多いはずだから給油しておいた方が良いだろう。次のスタンドまでどれくらいあるか分からないし。

 

 スタンドに入り給油器の前にカタナを止めると、事務所からおばあさんがゆっくり出てきました。そして

 「あのね、支払いは現金のみで(クレジット)カードは使えないんだけど」

 「あっ、そうなんですか?」

 「この先にね、5分位で大きなガソリンスタンドがあるから。そこならカードも使えるからね。」

 言うやいなやおばあさんは事務所に戻ってしまいました。

 ちょっとポカ~ンとした気分でスタンドを後にする。

 (念のため書いておくと、邪険に扱われたとか追い払われたという感じではではありません。)
 

 

 暫く走ると本当にガソリンスタンドが現れました。こちらは屋根もある現代的なガソリンスタンド。

 給油しながら店員さんは「1時間くらい前まではここは降っていなかったんですけどねぇ」という。

 

 今回は防水タイプのウェストバッグでレインウェアの上から装着しているで支払いはスムーズにできる。(以前はバッグの上からレインウェアを着ていたので、財布とかを取り出すのが面倒だった)ライダーは結構面倒事が多い。ヘルメットやグローブの着脱とか。面倒事が一つが軽減されるだけでも凄く快適になったように感じます。

 

 支払いを終えてグローブ(ゴム手袋)を着けるとき、店員達が何か言いたそうな微妙な表情をしていたので「雨のときはコレが一番」と言ったら楽しそうに笑った。

この写真は2018年のものです。

 

 (続きます)