美幌峠に向かってしばらく走ると教えてもらった「峠の湯」がみえてきました。
駐車場横にテントが一つ張られていました。
なるほど。キャンプを楽しむという感じではないが、ツーリングの途中の宿泊としては良いかもしれません。
ちょっと迷ったけど和琴湖畔に行くことにする。あのキャンプ場も楽しみの一つだったし。
心配していた美幌峠はすんなり上ることができました。走りながらふと思いつき、峠の駐車場で点火系の配線をいじってみる。もう荷物を下ろすのもすっかり慣れたもの。しかし不具合事象の改善には至りませんでした。
峠を下って和琴湖畔の懐かしいキャンプ場へ。しかしいつもとは何となく雰囲気が違う気がする。
サイト入口まで行くと「和琴湖畔キャンプフィールド」という看板が立っている。すぐ横には料金表の看板があり、サイト入場料1,100円/1人、テント一張2,530円...クラクラしてきて読むのをやめた。経営が変わったようです。管理人さんは高齢だったからなぁ。
あのツーリングライダーが沢山居る居心地の良いキャンプ場はもう無くなってしまった。何となく閑散とした雰囲気というかいうか活気が無いように感じたのはそういう事だったのか。
キャンプサイトがどうなっているか見てみる気にもなれずそのまま引き返す。
さてどうするか。「峠の湯」に戻るには時刻的に遅すぎる。近くの「砂湯」にもキャンプ場があったはずだからそこに行こう。
しかし、行ってみたらここも経営が変わったようで、料金は1,500円になっていた。関東ならともかくこの料金はかなり高い。キャンパーの数もまばら。ライダーも見当たらない。でももう他に移動するのも面倒なので、ここでキャンプすることにした。
3年間でこうも変わってしまうとは。屈斜路湖ではもうツーリングで泊まることは無いだろうなぁ。
テントを張ったらバイクで5~10分位のところにある「川湯温泉」へ風呂に入りに行く。ついでに「エゾライダー」も覗いてみよう。何か役立つ情報が聞けるかもしれない。
バイクの調子は相変わらず。走り始めはおや調子良いぞ!?と思ったが、少し走るとミスファイアが始まる。走りながらもしかしてイグニッションコイルの問題ではなかろうか?と思ったりもする。
川湯温泉の街に入りバイク屋は確かあの辺だったよなと行ってみると「エゾライダー」を発見。(正しくは「EZOライダー」のようです。)
店の横ではライダーハウスの宿泊者らしき人達が立っていて、私を宿泊客と間違えたようでこっちこっちと大きく手を振っている。
宿泊ではなくバイクの調子が悪いので風呂に入りに来たついでに寄ってみたんです、と言うと店主は所用でさっき外出してしまったとの事。1時間くらいで戻ると思うから待っていたらどうですか、と口々に言う。
訊くとやはりこのお店はバイクの修理もやるそうでツーリング中に故障したバイクの修理もよくやるらしい。
外で立っているのも何だから、どうぞどうぞと勧められるままライダーハウスに上がらせてもらうことになる。ライダーハウスというものに足を踏み入れるのは初めてです。
なんだか妙な事になったなぁと思ったが、宿泊者の中にはやたらとバイクいじりに詳しい京都ナンバーのNC750で来ている兄ちゃん(と言っても30台だと思うが)がいて話し相手になってくれた。バイクのカスタムや整備の話で大いに盛り上がる。
FCRキャブレターのボディの摩耗問題の話になったので、去年導入したSEPベアリングガイドの事を話すと、大いに食いつき、これはイイなぁこのパーツの事を知れただけでも今回のツーリングに来た甲斐がある!と喜んでいた。
結局店主は1時間以上経っても戻ってこず。それで宿泊者の方達があちこちに連絡して店主の連絡先を聞き電話をしてくれる。
カタナの事象を説明すると「お話を聞く限りではイグニッションコイルの不具合のように思います。ウオタニのコイルもパンクした事例はありますよ」。
陸送について訊いてみると、大体2週間程かかり費用は10万円くらい、とのこと。
残念ながら店は翌日は休みで、店主も朝から出かける用事があるらしい。タイミングが悪い。
ライダーハウスの皆さんに見送られて「EZOライダー」を後にする。トラブルの解決の進展にはならなかったが、楽しいひと時を過ごせました。
まだ風呂に入っていなかったので大急ぎで近くの共同浴場に入りに行く。かなり築年数の経ている年季の入った浴場で、人によっては敬遠しそうだが、私は結構好きである。料金は250円と格安。番台では地元のおばあちゃんが二人でお喋りしながら。脱衣場では扇風機が回っていて、のんびり落ち着く雰囲気でした。
ただお湯はかなり熱くてまともに入っていられなかったです。でもさっぱりしました。
風呂から上がったら近くのセイコーマートで買い出し。今日は昼食が遅かったし、料理するのも面倒なので夕食はカップラーメンとおにぎりでいいや。それとノンアルビールとすっかり気に入ったミントソーダも買う。
来るときと違ってすっかり暗くなった道をキャンプ場へ戻る。街灯など無いのでバイクのヘッドランプが頼り。しかも雨が降り出している。暗いし不慣れな場所なのでどの辺りにいるのか分かりづらい。キャンプ場ってまだ先だっけ?もしかして通り過ぎたか?と不安になる。スマホの地図を確認しながらキャンプ場に戻る。
雨なので昨夜と同じようにテントの前室でお湯を沸かしカップラーメンを食べる。
このキャンプ場はサイトが林の中なので、少々の雨ならトイレや水場に濡れずに行けるのが良い。
それにしても蒸し暑い。今夜も風呂に入った意味がないくらい汗まみれ。なのでミントソーダがとても美味しい。
明日は旭川か富良野あたりまで移動しよう、キャンプ場は東神楽か上富良野かな、と考えながら眠りにつきました。
(続きます)
【本日の走行距離】 128km