今更感もありますが、静電気を除去する「除電ボルト/ナット」を作ってみました。(製作したのは今年の7月の事です。)
バイクやクルマに帯電した静電気を除去(放電)させる事でパフォーマンス向上が期待できるという事ではアルミテープチューンと同じだと思われます。ギザギザの突起が突き出た形状は如何にも効きそうな雰囲気があります。
私はこういうのは興味があって直ぐに試してみたくなります。
ただ、市販されているものは結構イイ値段がします。(商品管理を考えると仕方ないと思いますが。)
何とか自作できそうなものなのだが...と思っていたら「歯付きワッシャー」といううってつけのものが存在している事が分かりました。ワッシャーなので値段も1個が30円ちょっとです。
これなら良い代替になるのではないか、...というか販売されている除電ボルト/ナットもこれをボルトやワッシャーに溶接しているように見えます。Amazonやモノタロウといったショッピングサイトのユーザーレビューでも "バイクの静電気を除去するために買いました" という投稿がありました。このナットの本来の用途って何なのでしょう?
早速歯付きワッシャーを購入。M5、M6、M8と販売されている全てのサイズを買ってみました。出来ればM10やM12サイズも有れば良かったのですが、どうやら販売されているサイズはこの3種類だけのようです。
これをボルトやナットに半田付けします。
歯付きワッシャーやボルト/ナットはステンレス製。普通の半田では上手く付きませんが、ステンレス用のフラックスを使えば大丈夫です。
問題は半田付けするときにワッシャーとナットをどのように固定するか、です。
試行錯誤した結果、このような方法に行き着きました。
ナットと同じサイズのボルトを用意し、ボルトの頭とナットで歯付きワッシャーを挟んで固定します。
この状態で歯付きワッシャーとナットの間にフラックスを塗り、コテで熱しながら半田を当てるときれいに半田が流れて接合してくれます。ボルトのネジ山に半田が流れてくっついてしまう事はありませんでした。
ボルトの方は、万力でボルトと歯付きワッシャーを挟んで固定し、同様に半田付けします。
結構上手く出来たと思います。
これを付けてどんな効果があったかは次回に。
(続く)